心理学科

卒業生インタビュー

松原 大樹さん

心理学科卒
株式会社 日立ハイテクノロジーズ
2015年卒業(2015年4月入社)
ゼミ:松永ゼミ
課外活動:体育会系アメリカンフットボール

松原 大樹さん

松永ゼミを選んだポイントはなんだったのでしょうか。

統計とかはあまり興味が持てなかったんです。アンケートをとって傾向出して、大多数の人がこうですよね、みたいなことはしたくなかったんです。それよりも一人の人にフォーカスしてその人の感じ方、考え方を変えていくようなことをしたかったんです。松永先生のゼミだと被験者に対して介入してネガティブな考えをポジティブに変えようというアプローチができたんですよ。こうした手法を認知行動療法って言うんですけど、それをやりたくて松永先生のゼミを選びました。

サークル・課外活動について教えてください。

体育会系のアメリカンフットボールクラブで活動していました。大学4年生の時はスポーツ選手みたいに、毎週火曜から日曜まで練習をしていました。今思うと一つのスポーツに打ち込むことはもうめったにないので、とてもいい経験ができたなと思っています。
もともと高校でアメフトをしていたのですが、すごく弱いところだったので1部リーグでプレーしたいという気持ちが強くて入学後、アメフト部の門を叩きました。
ただ、入部した当初、周りの人たちは内部の経験者ばかりでレベルが高く、こんなところでやっていけるのかな、という不安だらけのスタートでした。
浪人して大学に入ったので、勉強しないといけないと思い、1年生から3年生の時は単位を落とさずとりましたし、日頃の練習の成果も認められて2年生からレギュラーとして試合に出ることができました。
日頃の勉強の甲斐もあって、4年生の時は大学には週1日程度しか行かず、それ以外の時間をアメフトに費やすことができました。

現在の仕事についてどんな仕事内容なのか教えてください。

日立ハイテクノロジーズは電子デバイスシステム、科学医用システム、先端産業部材システムなどの製品、サービス、材料等を提供している会社です。僕はその中のメーカー部門の営業部で、電子顕微鏡という理化学機器、分析装置を研究所や半導体メーカーなどの民間企業に販売しています。電子顕微鏡とは研究所でインフルエンザウィルス、A型肝炎のウィルスを見る事、半導体企業で故障解析の時、微細化している電子部品をみる時に使う装置です。

就職活動の時はどのように活動をしましたか?

営業職をメインで、海外で仕事ができそうな企業を受けていました。もともと海外経験とかは全くなかったんですけど、安直に海外に行って何か大きなことをしたいなというのがあったんです。アメフトで鍛えた体力もあるし、忍耐力もあるし、心理学科で学んだ「人対人」というのも活かせるのではないかと思っていました。
メーカーなら海外支社があるところをメインに、商社だったら世界と日本をつなぐことができるのではないかと考え、商社も選択肢の一つとして受けていました。

どうして今の会社を選んだのですか?

そうですね。今の会社は商社の業界分析をしている中で知ることができました。たまたま就職活動中に父親と色々と話をしていたら、父親が血液分析装置という血液検査の結果の数値を出す装置を扱っていたことがあるという話になりました。また、血液分析装置は世界NO.1のシェアがあり、海外で仕事もできるかもしれないと思いました。そういった偶然の出会いもあり、興味を持ち志望しました。

今の仕事の目標というか自分がこうなりたいということはありますか

ビジョンはあります。エネルギーのある若いうちに海外に駐在に行きたいと考えています。弊社は商事部門とメーカー部門という二本柱で成り立っています。商事部門は色々な商材を扱うので世界各国に支社がありますが、メーカー部門の電子顕微鏡は先進国が中心になります。血液分析装置は発展途上国、特に病院を建てようというところに、需要があって急成長しています。電子顕微鏡はある一定の水準がないと入り込めないので駐在できるところはアメリカとかヨーロッパ、イギリス、韓国、中国などの先進国に限られます。最近では、日本企業が工場を東南アジアのシンガポール、マレーシアなどに建設していることから、電子顕微鏡の需要は増えてきてはいますが、まだまだ行き届いていない部分があるのではないかと思っています。つまり、先ほど述べた東南アジアなどのこれから伸びていく市場のところに挑戦していきたいと考えています。まだ機会はないのですが、いつでも行けるように常に手を挙げています。
また、実際にインフラがあまり整っていない現地の現実を知りたいなというところから、夏休みにエジプト一人旅を計画しました。夢や目標を持つことは自由ですが、それに期限をつけないと僕は実現できないと思っています。海外で活躍をしたいという目標が、きっかけとして自分を動かす推進力になっています。

今の仕事のやりがいはどんなことでしょうか

2つあって、ひとつは数字です。営業なのでどれだけ受注が出来てどれだけ売上げられるかと数字にこだわっているところはひとつあります。海外で活躍したいという夢に向けても国内で営業経験を積んで実績を作りたいと考えています。
もうひとつは3年目から担当している営業の新支援システムの導入のとりまとめとシステム構築です。既存のシステムから新しいシステムに組み替えるというのは容易な作業ではありませんが、ビジネスIT部門と協力をしながら進めています。このシステムはまだ東京の地区でしか採用されていないのですが、これからもっと使いやすくしていって、関西、中部、九州、東北などの各支店にも波及させていきたいと思っています。今の僕のやりがいはその2つです。

大学時代に学んだ事で今の仕事に活きていると思うことは何かありますか?心理学科で学んだことについてはどうでしょうか。

社内やお客様先、研究所など、どこにいっても「人対人」だなということを実感しています。研究所は外国の方も多いんです。よく言うじゃないですか、人は見た目が8割だよとか。うなずきの仕方、アイコンタクト、身振り・手振りとかが7,8割でそれから内容に入っていくと言われますよね。結局、社会に出てから大切なのはそういった聞く姿勢、聞く態度なのではないかなと思っています。お客さんに対しても何か困った事があったらまずは聞いてあげることが第一で、どんな状況でも話を聞く時は親身になって聞くことで信頼関係を築けると思っています。大学4年間の中で心理学を学んだこが実はすごく社会に出て役に立っているのではないかと思っています。
卒業論文は不眠症の方に対して認知行動療法で介入してあげるというのがテーマでした。不眠に悩まれている方の話を聞いた後に松永先生に相談をしながら介入したところ、被験者の方の睡眠の効率がよくなったんです。営業の仕事の中でも「こういう解析ができないとか」「こういう風に設備を拡大したいけれども、できない」というお客様の課題や悩みに対して、日立ハイテクノロジーズの一社員として設計の知識やこれまでの事例を参考に課題解決の方法や装置の提案をしています。考え方や見方をプロ視点からアドバイスをして問題を解決していくという営業の仕事も認知行動療法に近いものがあるのかなと思っています。勉強したことが役にたっていると思いますね。

心理学はそういう意味では汎用性がありますね。

そう思いますね。会社に入ってから色々製品の知識を学びましたが、結局、人対人としての姿勢を見せることの大切さを実感しています。例えば謝る時や、価格交渉する時とかも、姿勢を見せれば分かってくれる時もあります。そういうこともひとつひとつ心理学をまじめにやれば活きてくるものだと思います。

課外活動(アメリカンフットボール)の経験が今の仕事に活きているということはありますか?

アメフトをやってきて活きてきたことといえば「忍耐力」と一番になるというプライドや意気込みという姿勢ですね。

やり切れたという自負があるのでプライドが持てるんですね。

そうですね。もともとアメフトは立教大学が最初に日本に持ち込んだルーツ校ということもあって、そういうプライドもありました。
1部リーグの中で日本一を目指せる環境の中で4年間やってきたという経験があるからこそ、今の仕事に対してもプライドをもってやっていけていると思います

後輩へのメッセージ

偉そうなことは言えないですが、「夢はもつだけではなく期限をつけてあげると目標になる」という言葉をみんなにも持ってほしいなと思っています。僕が学生の時にそれができていたかというとできていなかったです。ただ期限って大学生の場合、勝手に決められているんです。それが、会社に入るとそうじゃないんですよ。お客様に対してのスケジュール感も自分で考える必要があるんです。自分の中のビジョンがないと、今どうしたらいいのかというプロセスやフェーズがわからなくなるんですよ。なので、今のうちに明確に考えておくと、何をどうしたらいいのか、どう優先順位をつけてやればいいのかということが必然的に決められるようになるので、動きやすくなるかなと思いますね。

大学の時の期限は受動的な面もあるということですね。

そうです。大学生だとテストの期間、大会の日、4年生の時に引退など期限がありますよね。でも会社ではそういう期限がありません。例えば海外に駐在できる人のキャリアもバラバラです。そんな中で自分のキャリアのプランをしっかりと持った人は早く駐在にいけます。だから僕はいつも手を挙げていますし、海外に行きたいというのは常々言っています。土日に英会話の教室にも通い、定期的にTOIECのテスト受けて自分の現状の力を知り、次の行動への一つの指標にしています。自分の中である程度リミットを決めないと、人間動かないと思いますから。駐在に行ける人も限られているので、営業としての実績を上げることや英語ができるのはもちろんです。
また、人との問題や課題にぶつかることもあると思いますが、そういう状況にも屈せずやり切れる人というのが海外に行ける人だと僕は思っています。実際に駐在に行っている先輩方もそういう人です。最後まで諦めず、やりきる人です。僕もそういう人になりたいなと思って日々の仕事にプライドを持って取り組んでいます。

目標をもって期限を設けて行動していることを意識づけておくと社会に出ても活きているということを伝えたいということですね。

そうしたことが出来ていると社会に出て絶対役に立つと思います。いま思うと学生の時は与えられたリミットがあって、なんとなく過ごしてこなしていたんですけど、それができるようになったらかっこいいですね。まだまだ僕も途中なんですけどね。
目標をもつこと、目標にむかって、自分で期限をもって行動することが大切ですね。意識づけした方が良いと思います。

*所属や業務内容は2017年取材時点のものです。

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