映像身体学科

卒業生インタビュー

野村 稔さん

映像身体学科卒
キャノンマーケティングジャパン株式会社
2015年卒業(2015年4月入社)
ゼミ:佐藤ゼミ
課外活動:水泳サークル、映像制作活動

野村 稔さん

ゼミでの取り組みついて教えてください。

ゼミでは主に映像番組の制作に取り組みました。私たちの代(第6期生)からは卒業論文・制作は自由選択制となり、必ず成果物を残さなければならないという状況ではなかったのですが、せっかく映像を学んでいて、集大成を残したい思いもあり、卒業制作に取り組むことを決めました。アポイントから撮影、編集までを全部自分でやるというのが佐藤先生の方針です。私はダンサーでもあった同級生と2人で、日本人の身体の変化を、バレエと日本舞踊の比較から考えることをテーマに、30分ほどの映像作品を作りました。
また、ゼミでの制作をしつつ、4年生の時には学校外でも制作活動をしていました。舞台の写真撮影や他大学の友人との映画制作、CMコンペへの応募、自分で営業に行って会社ププロモーション・ビデオの制作など、様々な制作活動を経験した時期です。
映像身体学科の友人と他大学の合同チームで制作した「シューカツ(仮)」が、「東宝シネマズ学生映画祭」(2014年)の準グランプリを受賞したのも良い思い出です。

就職活動の時はどのような方向で活動を進めていらっしゃったのでしょうか。

映像に関わる仕事をしたいとは考えてはいました。制作の仕事も考えてはいましたが、映像身体学科の友人には、感性豊かな人がいたり、制作活動に深くのめりこんでいる人がいたりする中で、自分が同じ土俵で、取り組めるかどうかを考えるようになりました。また自分が一つの作品を生み出すより、良い道具や正しい使い方を提供することで、より多くの良い作品を生み出したい、と考えるようになり、映像を得るために必要となるカメラを作っているメーカーをメインに就職活動を行いました。学生時代に一心不乱に制作の活動をしていた経験があったから辿りつけた結論だったと思っています。

どうして今の会社を志望なさったのでしょうか。

キヤノンでは、子どもから大人まで一般の人が使うカメラから、プロが使うカメラまで幅広い商品を提供しています。プロだけが優れた映像を作れるわけではありません。お父さんが撮った映像の方が、プロが撮った映像よりも良い映像だということも当然あります。
また、静止画も動画もBtoBもBtoCも、イメージングという分野の中で広い展開をしているのもキヤノンの特徴です。キヤノンマーケティングジャパンは、そのキヤノン製品の国内マーケティング業務を担い、より制作現場に近い場所で働くことができると考え、志望しました。

入社してからどのようなお仕事を経験してこられましたか?

全体での新人研修後、プロフェッショナル向けの映像機器を扱っている営業部に配属となりました。技術的な知識を身に付ける為に、さらに1ヶ月程度の研修を受けた後、販売課に所属し半年間営業同行の経験を積みます。その後、営業推進課に異動になり、営業が抱える商談のサポートをすると同時に、大小さまざま年間約60回のプレゼンやセミナーを経験しました。お客様を相手に技術的な話をするには、自分自身の知識がしっかりと身に付けられていないといけませんから、常に最新情報を仕入れ、より深く映像技術を理解できるよう心がけていました。セミナーを聞いていただく方の多くは、映像制作のプロの方です。学生時代の「プロに機材を提供し、良い作品を撮ってもらいたい」という思いを実現できたかなと思っています。当然とても厳しい意見をいただくこともあり、自分の勉強不足を実感し、悔しくてまた学ぶという循環でした。
その後、企画部に異動になり、製品の販売プランの立案、HPやカタログの作成、仕入や在庫の管理等、を半年間経験しました。

セミナーを担当することで知識がブラッシュアップされたのですね。

そうですね。お客様と直接対話ができた経験は、企画部でも活かすことができたのではないかと感じています。今年の7月にも異動があり、今はイメージング分野における新規事業の立ち上げを担うプロジェクトチームに参加しています。
新しい映像のテクノロジーを活用し、次の時代を見据えた映像を創っていくプロジェクトです。

仕事のやりがいはどんなことですか?

部署によって仕事の意味合いが違う点はありますが、どの仕事に対しても、自分で考えて仕事に取り組めているというところです。営業推進や企画では、お客様と開発・製造の間に立ち、お互いの思いを受けとめ、自分の頭で物事を考えて行動します。
また今携わっているプロジェクトでは、答えがないことに取り組んでおり、さまざまな課題の中から、あらたな解決策を見つけ、価値を創っていくことになります。
自分から提案をし、採用され、具体化するという流れは、とても面白いです。

大学時代に学んだことや経験したことで活きているという思うことはなんですか?

映像制作の経験はとても活きていると感じています。初めて観た人に、ストーリーを理解させ、心を動かすということが映像作品には重要です。それは仕事の中でのプレゼンテーションと似ていると思っています。どうゆう順番で、文字はどういう置き方をして、どれくらいの文字数で、どのタイミングで何を見せるのかというような議論や編集作業は、プレゼンテーションにも応用可能で、多くのビジネスシーンで役立つことだなと思っています。

映像身体学科に入ってよかったこと。

大学に入るまで、「表現する」という作業をしていなかったからだと思いますが、ある事象に対しての好き嫌い等、自分の知覚への理解がありませんでした。
入学当時は「あなたはどう思いますか」という質問に対して、うまく答えられませんでした。しかし、よく考えてみると自分が、「何かを見た」後は、少なからず「何かを思って」います。それに気付けるようになったのは、映像身体学科での経験のおかげだと思います。どう考えたかという問われるリアクションペーパーを書き続けた点も大きいと思いますね。

正解がないことについて書くという点は苦労されたのですね。

入学当初は苦手でした。2~3行程度書いて終わりでしたが、最後は苦なくスラスラと書けるようになった気がします。自分が何を感じたのか、わかるようになっていきました。

リアクションペーパーに取り組むことでなぜかということにフォーカスして考える力がついたということですよね。

はい。仕事の中では「なぜ」と問われる場面は多いです。自分がどう思うか、どうしたいかを、何度も問うことで、考えがある程度のところに持っていけるということはよくあります。また自分の考えを明確にすることで、人に共有することもできます。
映像身体学科は講義や制作を通して「なぜ」を深く考える側面を持っている学科なので、私はビジネスにも向いている学科だと思いますね。

後輩へのメッセージ

私が4年生の時に、映身展というイベントを学科の仲間と一緒に企画しました。映像身体学科のメンバーで、ダンス、映画、ドキュメンタリー、写真、音楽などの表現をまとめた展示会をやろうというものです。その取り組みは後輩が引き継いでくれていて、今年も開催するそうです。
映像身体学科にはそれぞれ得意分野を持った学生がいます。自分で表現をする中でも、友人の表現を受け入れていく中でも、得られることがたくさんあります。
ぜひ、自分の興味がある分野以外の人とも積極的に交流をして視野を広げていってください。多様性を受け入れていくこれからの時代は映像身体学科で学んだことが社会とつながりやすい時代になってくると思います。
私もまだまだ未熟者ですが、いつか映像身体学科卒の人と一緒に、面白い仕事ができると良いなぁと思っています。お互い頑張りましょう。

*所属や業務内容は2017年取材時点のものです。

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