映像身体学科

卒業生インタビュー

林田 むつみさん

映像身体学科卒
株式会社ロボット
2010年卒業(2010年4月入社)
ゼミ:佐藤ゼミ
課外活動:映像制作、映画祭・芸術祭クルーなど

林田 むつみさん

佐藤先生のゼミを選んだポイントは何だったのでしょうか。

私は単位制の総合高校に在籍し、映像やお芝居に特化したコースで映像の歴史や、戯曲、芝居について勉強をしていました。大学では制作技法などの実技だけでなく演劇や映像の歴史、メディア論、ジェンダー論、その他一般教養も含め、広く勉強をしたいと考え、立教大学の映像身体学科への入学へ決めました。学んでいく中で映像と社会における役割に興味を持ち、広告やテレビ、メディア全般の研究をなさっている佐藤先生のゼミで学びたいと考えて選びました。

課外活動はどのようなことをされていましたか。

サークル活動やアルバイトはせずに、映画や舞台の制作、映画祭イベントのクルー、美術館でのイベント運営スタッフなどに参加しました。高校生の時に映画監督の方が開催しているワークショップに参加し、お芝居の勉強させてくださいと飛び込み、それがきっかけで映画館での呼び込みスタッフから始まり、舞台や映画制作などプロの人たちの中で現場を経験することができました。

制作や演者の経験がある中で卒業後の進路について迷われませんでしたか?

映像や芝居、イベントを作る現場の楽しさも感じていましたが、プロデユーサーの方と予算のことや、どういうところで講演・上演するのか、ターゲット層はどうするのか等の話をする機会が多くあって、そういったことを考えるのが楽しかったんです。そういった流れもあって作る意味や意義、世の中にどういう影響を与えるのかというところから企画を考えて物作りができるところに行きたいなと考えるようになりました。そこで受注制作ではなくてゼロベースからスタートして制作ができる土壌がある会社にある程度絞り込んで活動をしていました。興味があることに何でもチャレンジした結果、自然と自分が興味を持つものがなんなのか気づくことができました。

どうして今の会社を志望されたのでしょうか。

先ほどもお話しましたが、ゼロから物づくりをしたいと考えていました。ただ制作するだけではなく、企画から携われるような仕事をしたかったからです。作るまでの課程だけでなく作ってからのことにも携れるのではないかと思い、志望しました。

今のお仕事内容を教えてください。

映像の企画制作を行う株式会社ロボットでライン・プロデユーサーとして働いています。コンテンツ制作の中でスケジュールやコスト管理だけでなくクオリティ管理まで考えるのが大きな仕事です。クライアントのニーズに合わせて企画を考えて制作し、編集まで担当する統括的な仕事です。商材は家電や自動車などビジネスを中心としてコンベンション向けの映像を中心に扱っています。その中でも家電のテレビを5年位担当していることもあり、4K、8Kの最先端の技術映像なども制作しています。
これまでは代理店さんから依頼を受けることが多かったのですが、最近はクライアントさんから直接ご依頼いただく仕事が多いので、窓口として商品のことは私が一番理解していないといけないと思っています。企画と商品の訴求ポイントがあっているのかなど、クリエイティブ部門が企画を考える上での土台をしっかりと握ることが、今の私の大きな役割だと感じています。土台の情報がずれてしまうと全てがずれていってしまうので、最初の根幹部分をしっかりと理解することに努めています。
プロダクションマネージャーはより現場に近い立場で仕事に携りますが、ライン・プロデユーサーは、営業よりのプロデユーサーに近い形になるのかな、と考えています。

今の仕事のやりがいはどんなところですか?

現場では、クライアントのニーズと監督のやりたいことを理解して仕事を進めていかないといけません。様々な理由で希望が全て実現できることはなかなかない中で、100%ではないにしろ、どうやって工夫すれば希望に近い形で実現できるかということを常に考えています。またイレギュラーも多くあるので、スムーズに仕事を進められた時や最終的に監督やスタッフさんから「林田さんがいてくれてよかった」と言われると、やはりすごく嬉しいし、やってよかったなって思います。
あと、私が一番に思うやりがいは、色々な人と出会えることかもしれないです。関わる人は本当に多く、制作過程で意見が食い違うこともありますが、目的はみんな一緒です。それぞれの視点での考えがあるからこそ、ぶつかることもありますが、それは仕方がないことだと感じています。それでも、仕事が終わった時に、また一緒に仕事したいなってお互いが思えたら素敵なことですよね。人との繋がりは濃厚ですし、出会いも沢山あって、そういった点はとても面白いのでやっていてよかったなと思います。

林田さんの強みはどんなところだと思っていますか。

人とのコミュニケーション力です。そう言うと偉そうに聞こえますが、要は当たって砕けろの精神です。私は仕事や相手のことを真剣に考えていれば、ぶつかりあっても、分かり合えると信じているので…だからこそ突っ走れるんです。条件が限られている仕事もあるので、人間関係はとても重要だと感じています。私には今「この人が困っているなら、協力してあげたいな。」って思う人が大勢います。そうゆう人に出会えているのは幸せですよね。

大学時代に経験したことで今に活きていると思うことは何ですか?

勉強で言うと、映像身体学科で学んだ座学というのはすごく生きていますね。仕事の中でも知識がないと会話が成り立たない事が多いです。映像身体学科のように実技だけではなく座学もしっかりと学べるというのはとても大事なことだと思います。今は編集機材も安いので映像は作ろうと思えば誰でも作れるじゃないですか。でも座学は違います。学ばなければいけないんです。様々な視点や考え方というのは、自分で勉強しようと思って教養として身に付けないと、入ってきません。たまにカリキュラム表をみて「もう一回授業を受けたいな、とか「この授業も受けておけばよかった」と思うことは沢山ありますね。
たとえば戯曲の授業はもっと色々と受けておけばよかったなと思います。打ち合わせの中でも物語の作り方や古典戯曲の話、映像制作の現場でも監督と撮影技法の話になることもあり、どれだけの知識があるのがどうか問われる場面が常々あります。写真も同様です。就職をしてから写真の授業をもっと受講しておけばよかったなと感じています。仕事の中でも映像だけではなくグラフィックもセットで制作することが多くあります。映像もグラフィックも同じ人が担当していた方がワンストップで仕事ができると考えた時に、写真の授業も受講しておけばよかったと思いますね。そういう点からいうと、芝居、コンテンポラリー、身体表現、写真、映画、広告などの様々な分野のカリキュラムがある点で、映像身体学科は良かったな、と社会に出てから実感しました。4年間、もっと勉強をしておけばよかったなって、今になってすごく思います。

後輩へのメッセージをお願いします。

映像身体学科の学びがあったからこそ、今の仕事ができていると思っています。私みたいに様々な事に興味がある人は多くのことを学ぶことができます。何か一つを極めたい人にとっても、様々なジャンルの事を知っていて損はないと思います。様々な分野を横断して学べることを、もっと活かした方がいいよと伝えたいですね。視野を広げることで見えてくることがあると思います。
自分がやりたいと思っている分野を突き詰めるだけではなく、様々な分野の勉強を食わず嫌いしないで受け入れてほしいです。そして知識や教養を身に付け幅広い視野で社会を見れる視点を身に付けてください。

*所属や業務内容は2017年取材時点のものです。

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