教員/研究施設

教員紹介

芳賀 繁

現代心理学部 心理学科
現代心理学研究科 心理学専攻
教授

芳賀 繁

メッセージ

産業心理学とは、心理学の知識と方法を現実の産業場面・生活場面の問題解決に応用する分野です。私の研究領域の中心は、産業現場、医療、交通などにおける事故防止です。見間違い、聞き違い、勘違い、忘れもの、落とし物など、私達は日常生活で数限りない失敗をしています。しかし、同じようなミスを運転士や飛行機のパイロットがおかすと大事故が起きる可能性があります。このようなうっかりミスやルール違反がどのような要因で起きるのか、ミスや違反が引き金となって発生する事故を予防するにはどうしたらよいのか、などについて研究をすることで社会に貢献したいと思っています。

専門分野

産業心理学、交通心理学、人間工学

主要な研究テーマ

産業心理学、交通心理学、人間工学の領域で研究を行っている。研究テーマは、精神的作業負担(操縦やデータ入力などの作業によって生じる疲労や負担感)の測定・評価、不安全行動(あえて危険な行動をすること)の心理的メカニズム、ヒューマンエラー(事故の原因となるようなうっかりミス)の分析と安全対策、ユーザー・インターフェイス(人間と機械の接点)の設計など。

担当科目

産業心理学、心理学演習、実験調査実習 など

経歴

1977年3月 京都大学文学研究科心理学専攻修士課程修了
1986年4月 カナダ・トロント大学心理学研究科博士課程 単位取得退学
1979年3月 日本国有鉄道・鉄道労働科学研究所研究員
1987年4月 (財)鉄道総合技術研究所主任研究員
1995年10月 東和大学工学部経営工学科助教授
1998年4月 立教大学文学部心理学科助教授
1999年3月 博士(文学・京都大学)
2002年4月 立教大学文学部心理学科教授
2006年4月 現職

主な著作

  • 『あなたはなぜ同じ失敗をするのか?』カドカワ・ミニッツブック(2014年)
  • 『事故がなくならない理由』PHP研究所(2012年)
  • 『絵でみる失敗のしくみ』日本能率協会マネジメントセンター(2009年)
  • 『失敗の心理学:ミスをしない人間はいない』日経ビジネス人文庫(2004年)
  • 『失敗のメカニズム――忘れ物から巨大事故まで――』角川ソフィア文庫(2003年)
  • 『メンタルワークロードの理論と測定』日本出版サービス(2001年)
  • 『うっかりミスはなぜ起きる:ヒューマンエラーの人間科学』中央労働災害防止協会(1991年)
共著書(分担執筆)
  • 芳賀繁,注意・安全とメンタルワークロード,原田悦子・篠原一光(編)『注意と安全』北大路書房~第7章(p.166-185)を分担執筆(2011年10月)
  • 子安増生・二宮克美(編)『心理学フロンティア』新曜社~第41項「交通心理学」(p.168-171)と第42項「ヒューマンエラー」(p.172-175)を分担執筆(2008年6月)
  • 三浦利章・原田悦子(編著)『事故と安全の心理学:リスクとヒューマンエラー』東京大学出版会~第1章「違反とリスク行動の心理学」(p.8-22)を分担執筆(2007年8月)
  • 山口裕幸・高橋潔・芳賀繁・竹村和久(著)『経営とワークライフに生かそう!産業・組織心理学』有斐閣~第4章「仕事の能率と安全」(p.57-76),第5章「職場の快適性・疲労・ストレス」(p.77-89),第12章「人間工学」(p.221-235)を分担執筆(2006年4月)
  • 塚本伸一・塚本尚子(編)『心理学――基礎理論と看護事例で学ぶ心の科学――』ヌーベルヒロカワ~第16章「医療事故(看護事故事例)」(p.187-200)を分担執筆(2003年12月)
  • 行待武生(監修)『ヒューマンエラー防止のヒューマンファクターズ』 株式会社テクノシステム~第6章「不安全行動」(p.263-277)を分担執筆(2004年3月)
  • 大山正・丸山康則(編)『ヒューマンエラーの科学』 麗澤大学出版会~第2章「ヒューマンエラーのメカニズム」(p.23-46)を分担執筆(2004年)
  • 産業技術総合研究所人間福祉医工学研究部門(編)『人間計測ハンドブック』朝倉書店~5.6章「主観的評価による精神的負荷の計測」(p.361-365)を分担執筆(2003年9月)
  • 伊藤謙治・桑野園子・小松原明哲(編)『人間工学ハンドブック』朝倉書店~3.1章「ワークロード」(p.138-151)を分担執筆(2003年6月)
  • 安達秀雄(監修)『医療危機管理の実際:システムと技術』メディカル・サイエンス・インターナショナル~第7章「ヒューマンエラーと医療事故防止」(p.210-224)を分担執筆.(2002年)
  • 高木修(監修)蓮花一己(編)『交通行動の社会心理学』北大路書房~1章「交通行動をどう理解するか:その心理学的モデル」(p.8-17)を分担執筆.(2000年)
翻訳書
  • 『ヒューマンエラーは裁けるか――安全で公正な文化を築くには』東京大学出版会(2009年)
  • 『交通事故はなぜなくならないか リスク行動の心理学』新曜社(2007年)
論文
  • 芳賀繁,エラーマネジメントの過去と未来:ヒューマンエラーから組織事故,そしてレジリエンス・エンジニアリングへ,電気評論,2016年5月号,pp.7-10, 2016.(2016年5月)(査読無)
  • 【原著】大谷華・芳賀繁. 安全行動における職業的自尊心の役割:計画行動理論を用いた職業的自尊心—安全行動意思モデルの開発,産業・組織心理学研究,第29巻第2号,pp.87-101,2016.(2016年2月)(査読有)
  • 芳賀繁 しなやかな現場力とこれからの安全,安全と健康,2016年1月号,pp.24-27,2016.(2016年1月)(査読無)
  • 芳賀繁 自動化システムとドライバの心理,自動車技術,Vol.69, pp.86-89,2015.(2015年12月)(査読無)
  • Haga, S., Sano, A., Sekine, Y., Sato, H., Yamaguchi, S., and Masuda, K. Effects of using a smart phone on pedestrians' attention and walking, Procedia Manufacturing, Volume 3, 2574-2580, 2015.(2015年7月)(査読有)
  • Sato, H., Oya, H., Sekine, Y., Yamaguchi, S., Ohshima, R., Hirokawa, K., and Haga, S. Factors affecting pedestrians' risk behavior, The 14th European Congress of Psychology, Milan, Italy, 2015.(2015年7月)(査読有)
  • Oya, H., and Haga, S. The motivation of workmanship-innovation enhanced by occupational pride results in an active attitude to carry out safety actions, The 6th Symposium on Resilience Engineering, Lisbon, Resilience Engineering Association, 2015.(2015年6月)(査読有)
  • 芳賀繁 しなやかな現場力を支える安全マネジメント,化学工学会第81回年会,産業セッション講演発表要旨集,p.31, 2016.(2016年3月)(査読無)
  • 【原著】増田康祐・芳賀繁,携帯電話への文字入力が注意,歩行,メンタルワークロードに及ぼす影響:室内実験によるスマートフォンとフィーチャーフォンの比較,人間工学,Vol.51, No.1, pp.52-61, 2015. (2015年2月)(査読有)
  • 【原著】大嶋玲未・廣川佳子・芳賀繁,大学生の社会人基礎力が職業キャリア・レディネスに及ぼす効果とその規定要因としての主要5因子性格の影響,キャリアデザイン研究,Vol. 10, pp.33-44, 2014. (2014年9月)(査読有)
  • 【原著】佐藤秀香・芳賀繁,街路歩行時の携帯電話操作とイヤホン使用に影響を及ぼす要因の研究,立教大学心理学研究,第57号,pp.37-50, 2015. (2015年3月)(査読有)
  • 【展望】廣川佳子・芳賀繁,国内における経営理念研究の動向,立教大学心理学研究,第57号,pp.73-86, 2015. (2015年3月)(査読有)
  • MASUDA, K., SEKINE, Y., SATO, H., and HAGA, S., Laboratory Experiment on Visual and Auditory Inattention of Pedestrians Using Cell Phones, the 28th International Congress of Applied Psychology: ICAP2014, Paris, 2014. (2014年7 月)(査読有,口頭発表)
  • Oya H., SATO, H., SEKINE, Y., and HAGA, S., The role of occupational pride in safety actions: Constructing a model of safety actions with the Theory of Planned Behavior, the 28th International Congress of Applied Psychology: ICAP2014, Paris, 2014. (2014年7月)(査読有,EPOSTER presentation)
  • INABA, M, NAKAMURA, R., IMAIZUMI, T., ONODERA, O., TAKEDA, Y., KUSUKAMI, K., and HAGA, S., Development of interactive educational games about human error for railway personnel,Proceedings of the 5th International Conference on Applied Human Factors and Ergonomics: AHFE2014, Krakow, Poland, 2014. (2014年7月)(査読有, Oral presentation)
  • Haga, S., Safety management and resilient work performance at the "sharp end", JR EAST Technical Review, No.30, Autumn 2014. (2014年8月)
  • 芳賀繁,ヒューマンエラー非懲戒をめぐって,JR経営情報,No.265, pp.3-5, 2014. (2014年10月)
  • HAGA, S., ONODERA, O., YAMAKAWA, A., OISHI, TAKEDA, Y., KUSUKAMI, K., and KIKKAWA, T., Training of resilience skills for safer railways: developing a new training program on the basis of lessons from tsunami disaster, Proceedings of the 5th Symposium of the Resilience Engineering Association, 2012.
  • 芳賀繁 レジリエンス・エンジニアリング:インシデントの再発予防から先取り型安全マネジメントへ,医療の質・安全学会誌,Vol.7,No.3,pp.207-211,2012. (2012年10月)(招待論文)
  • 芳賀繁 レジリエンス・エンジニアリングからの医療の質・安全性向上への貢献:南デンマーク地区医療品質センターの取り組みを中心に,医療の質・安全学会誌,Vol.7,No.3,pp.239-245,2012. (2012年10月)(招待論文)
  • 芳賀繁 医療は「安全」でさえあればいいのか:「インシデントから学ぶ」の落とし穴,第43回日本心臓血管外科学会学術総会(兼 心臓血管外科専門医認定機構 医療安全講習会) (2013年2月)(招待講演)
  • 芳賀繁・高橋広樹・増田康祐,三次元映像を見る負担・疲労の計測:フリッカー値,心拍変動指標,唾液アミラーゼ,主観的評価尺度を用いた評価の可能性,人間工学,Vol.48,特別号(日本人間工学会第53回大会講演集),pp.296-297. (2012年6月)
  • Masuda, T., Haga, S., Azusa Aoyama, A., and Takahashi, H., The Influence of False and Missing Alarms of Safety System on Drivers’ Risk-taking Behavior, Proceedings of the 14th International Conference on Human-Computer Interaction, pp.167-175. (2011年7月)
  • 【招待講演予稿】芳賀繁「想定外への対応とレジリエンス工学」電子情報通信学会技術研究報告,Vol.111, No.221, 9-12. (2011年10月)
  • 【基調講演予稿】芳賀繁「安全技術では事故を減らせない:リスク補償行動とホメオスタシス理論」電子情報通信学会技術研究報告,Vol.109, No.151, 9-11. (2009年7月)
  • 【原著】増田貴之・芳賀繁・國分三輝「運転支援がリスク補償行動に及ぼす影響:情報提供方略の検討」交通心理学研究,24(1),1-10. (2009年3月)
  • 【展望】増田貴之・芳賀繁「自動車運転支援システム導入に伴う負の適応」自動車技術,Vol.62, No.12, 16-21. (2008年12月)Haga, S. Effects of alcohol at low doses on driving-related performance and self-evaluation, The XXIX International Congress of Psychology, Berlin, Germany. (2008年7月)
  • 【原著】山出康世・芳賀繁「カタカナ文字の形態的類似性に対する主観的評価-医薬品名の類似性要因として-」立教大学心理学研究,Vol.50, 79-85. (2008年3月)
  • 【原著】芳賀繁・中村玲香・山出康世「看護職のためのエラータイプチェックリストの開発」医療の質と安全学会誌,第1巻第1号,15-22.(2006年10月)
  • 【解説】芳賀繁「予防安全と心理学」,計測と制御,Vol.45, No.8, 721-725. (2006年8月)
  • 芳賀繁「各種交通機関における操縦者のワークロードと状況認識に関わる諸問題」国際交通安全学会誌,Vol.30, No.3, 284-289.
  • 芳賀繁「ヒューマンファクターからみた最近の鉄道事故」,土木学会誌,Vol.91, No.3, 23-25. (2006年3月)
  • 【原著】Haga, S., Shinoda, H., & Kokubun, M., 2002, Effects of task difficulty and time-on-task on mental workload. Japanese Psychological Research, Vol.44, No.3, 134-143.
  • 芳賀繁,2001,ITSとエラーとリスクテイキング,IATSS Review (国際交通安全学会誌), 26 (2), 3. (2001年2月)
  • 芳賀 繁,1999, 不安全行動のメカニズム,信学技報,SSS99-12(1999-7), 29.(電気情報通信学会安全性研究会発表論文)(99年7月)
  • 【原著】芳賀 繁・福田康明・原 盛将・茂吉雅典・横山清子・高田和之,1999, 作業習熟と作業時間が作業負担に及ぼす影響,日本経営工学会論文誌,49巻6号,356-364.(1999年2月)
  • 芳賀 繁, 1997, ワークロード, 産業組織心理学研究,Vol. 10, No. 2, 111-119.
  • 【原著】芳賀 繁・水上直樹, 1996, 日本語版NASA-TLXによるワークロード測定:各種室内実験課題に対するワークロード得点の感度, 人間工学, 32巻2号, 71-79.
  • 芳賀 繁, 1993, メンタルワークロードの測定と注意リソースの測定, 人間工学, 29巻6号, 349-352.
  • 【原著】S. Haga, 1984, An experimental study of signal vigilance errors in train driving, Ergonomics, Vol.27(7), 755-765.

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