教員/研究施設

教員紹介

中村 秀之

現代心理学部 映像身体学科
現代心理学研究科 映像身体学専攻
教授

中村 秀之

メッセージ

映画は、人間のすべてをまったく独自のやり方で表現する形式です。その映画について考えることは、人間のすべてをまったく独自のやり方で思考することにほかなりません。映画によって、わたしたちは未知の存在に変わります。それは、なぜ、どのようにしてか。拡散する「映像」の時代に「映画」の根源的な力を探究すること、これが私の課題です。

専門分野

映画研究、文化社会学、表象文化論

主要な研究テーマ

映画の思想的・芸術的・政治的な潜勢力の解明を研究テーマとしています。フィルム・スタディーズという学問領域に軸足を置きつつ、ヴァルター・ベンヤミン、ミシェル・フーコー、ジョルジョ・アガンベンらの批判的思考を積極的に導入しています。映画はメディアやエンタテインメントやアートなどの個別機能に還元されるものではなく、映像と言説と装置で構成される創造的な思考のアレンジメントなのです。そのような立場から、これまでに、アメリカの無声喜劇映画、「フィルム・ノワール」、戦後日本の記録映画や劇映画など、多様な対象を論じてきました。近年は特に、歴史的には1950年代の映画、理論的には画面の奥行き、という二つの大きな問題に関心を持っています。

担当科目

[学部]映像社会論、フィルム・スタディーズの基礎、入門演習、基礎演習、専門演習 など
[大学院]映像学特殊研究、修士論文指導演習、後期課程研究指導 など

経歴

1995年3月 東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学
1997年4月 桃山学院大学社会学部専任講師
2000年4月 桃山学院大学社会学部助教授
2007年4月 立教大学現代心理学部映像身体学科教授

所属学会

主な著作

単著
  • 『敗者の身ぶり ポスト占領期の日本映画』岩波書店、2014.10.
  • 『瓦礫の天使たち ベンヤミンから〈映画〉の見果てぬ夢へ』せりか書房、2010.6.
  • 『映像/言説の文化社会学 フィルム・ノワールとモダニティ』岩波書店、2003.3.
編著
  • 『甦る相米慎二』インスクリプト、2011.9.(木村建哉・藤井仁子と共編)
  • 『映画の政治学』青弓社、2003.9.(長谷正人と共編)
  • 『アンチ・スペクタクル 沸騰する映像文化の考古学』東京大学出版会、2003.6.(長谷正人と共編訳)
翻訳
  • 『メロドラマ映画を学ぶ ジャンル・スタイル・感性』フィルムアート社、2013.12.(J・マーサー+M・シングラー著、河野真理江と共訳)
分担執筆
  • 「喜劇の到来――森崎東のレジスタンスをめぐる覚書」
    (藤井仁子編『森﨑東党宣言! 』インスクリプト、2013.11.)
  • 「敗者による敗者のための映像――CIE映画教育と日本製CIE映画について」
    (土屋由香・吉見俊哉編『占領する眼・占領する声 CIE/USIS映画とVOAラジオ』東京大学出版会、2012.7.)
  • 「暁にあうまで――「岩波映画」と〈眼〉の社会的創造」
    (丹羽美之・吉見俊哉編『岩波映画の1億フレーム』東京大学出版会、2012.5.)
  • 「1953-D年、日本――「立体映画」言説と映画観客」
    (藤木秀朗編『観客へのアプローチ』[日本映画史叢書(14)]森話社、2011.3.)
  • 「水俣の声と顔――土本典昭『水俣――患者さんとその世界』について――」
    (黒沢清・四方田犬彦・吉見俊哉・李鳳宇(編集委員)『踏み越えるドキュメンタリー』
    [日本映画は生きている・第7巻]岩波書店、2010.12.)
雑誌論文
  • 「ヒッチコック的3D――『裏窓』(1954)と『めまい』(1958)における接触と情動」、『立教映像身体学研究』4号、2016.3.83-102.
  • 「映画の全体と無限 ドゥルーズ『シネマ』とリュミエール映画」、『立教映像身体学研究』3号、2015.3. 52-72.
  • 「『裏窓』再訪――その再帰的な観客性の批判に向けて」、『立教映像身体学研究』1号、2013.3. 5-24.
  • ”Ozu, or On the Gesture,” Review of Japanese Culture and Society, XXII, 2010.12. 144-160.
  • 「「フィルム・ノワール」の名において? 映像/言説・再考」、『季刊 iichiko』102号、2009.4. 69-79.

トップ > 教員/研究施設 > 教員紹介 > 中村 秀之

↑