教員教員・研究施設

心理学科 / 心理学専攻 / 臨床心理学専攻

ヒダカ ソウタ

日高 聡太

教授 学科長

心理学科/現代心理学研究科 心理学専攻

日高 聡太

メッセージ

錯視などを見ると、私たちの眼や脳はいとも簡単に「だまされている」ことに気がつくと思います。しかし、本当に「だまされて」いたり、頭の中で重大なエラーが起きたりしているのでしょうか? 実はそこでは、私たちの頭の中でいつも無意識に行われていることが、たまたま顔をのぞかしているだけなのです。私が専門にしている知覚心理学は、普段はあまり意識されないような現象(見えかた・聞こえかた)などを発見・利用して、それをもとに、ヒトが外の世界を脳の中で作り上げるための情報処理のプロセスや仕組みを明らかにする学問です。
是非一緒に、新しい現象に出会う驚きと、実験で得られたデータをもとにあれこれと考える楽しさを体験してみましょう。


専門分野

知覚心理学、実験心理学、認知心理学


主要な研究テーマ

知覚心理学、実験心理学、認知心理学が専門領域である。視覚,聴覚,触覚に関して,各情報処理過程およびそれらの相互作用について検討を行っている。ヒトの情報処理過程の特性を心理物理学的な手法により検証し、その背後にあるメカニズムの実証と解明をめざしている。


担当科目

心理学概論、心理学実験実習、知覚心理学 等


経歴

2005年3月 立教大学文学部心理学科 卒業
2007年3月 東北大学大学院文学研究科 博士課程前期 修了
2007年4月 日本学術振興会特別研究員(DC1)(2010年3月まで)
2010年3月 東北大学大学院文学研究科 博士課程後期 修了
                  博士(文学)
2010年4月 立教大学現代心理学部 助教
2012年4月 立教大学現代心理学部 准教授
2018年4月 University of London, Birkbeck 滞在研究員
2019年4月 立教大学現代心理学部 教授

主な著作

共著書(分担執筆)
  • 日高聡太,北川智利 (2021) 音響学講座5「聴覚」・第11章「感覚間相互作用」. 日本音響学会・古川茂人(編), コロナ社, 256-279.
  • Teramoto, W., Hidaka, S., and Sugita, Y. (2018). Auditory bias in visual motion perception. In Spatial biases in perception and cognition. Hubbard, T. L. (Ed.). Cambridge, UK: Cambridge University Press.
  • 日高聡太 (2012) 現代心理学「事例」事典・第2章「感覚・知覚心理学」・第6節「神経生理学的理論」. 中島義明(編), 朝倉書店, 98-112.

論文
  • Suzuishi, Y., and Hidaka, S. (2022). Noninformative vision of body movements can enhance tactile discrimination. i-Perception, 13(1), 1–13.
  • Hidaka, S., Sasaki, K., Kawagoe, T., Asai, N., and Teramoto, W. (2021). Bodily ownership and agency sensations in a natural state. Scientific Reports, 11, 8651.
  • Hidaka, S., Tamè, L., and Longo, M. R. (2021). Tactile interactions in the path of tactile apparent motion. Cognition, 209, 104569.
  • Yaguchi, A., and Hidaka, S. (2020). Autistic communication and imagination sub-traits are related to audiovisual temporal integration in the stream-bounce illusion. Multisensory Research, 34, 477–492.
  • Suzuishi, Y., Hidaka, S., and Kuroki, S. (2020). Visual motion information modulates tactile roughness perception. Scientific Reports, 10, 13929.
  • Hidaka, S., Tucciarelli, R., Azañón, E., and Longo, M. R. (2020). Tactile distance adaptation aftereffects do not transfer to perceptual hand maps. Acta Psychologica., 208, 103090.
  • Hidaka, S., Tamè, L., Zafarana, A., and Longo, M. R. (2020). Anisotropy in tactile time perception. Cortex, 128, 124–131.
  • Yaguchi, A., and Hidaka, S. (2020). Unique relationships between autistic traits and visual, auditory, and tactile sensory thresholds in typically developing adults. Perception, 49, 405–421.

イシグロ イタル

石黒 格

教授 専攻主任

心理学科/現代心理学研究科 心理学専攻

石黒 格

メッセージ

やりたいことを全力でやってください。この時期に、周囲の顔色を伺うのは馬鹿馬鹿しいことです。教員として、その「やりたいこと」が大学での学習・研究であればうれしいですが、そこはあなたの人生です。

専門分野

社会心理学、社会関係

主要な研究テーマ

日本人の社会関係の地域差と時系列的変化。それに及ぼす都市環境、情報通信技術の普及、ならびに文化的価値観・習慣の影響

担当科目

社会心理学、調査実習

経歴

1996年3月 東京大学文学部 卒業
1998年3月 東京大学大学院人文社会系研究科社会文化研究専攻社会心理学専門分野 修士課程 修了
2001年3月 東京大学大学院人文社会系研究科社会文化研究専攻社会心理学専門分野博士課程後期 単位取得退学
2001年4月 弘前大学人文学部 常勤講師
2004年4月 弘前大学人文学部 助教授(2007年より准教授)
2010年4月 日本女子大学人間社会学部 准教授
2018年4月 日本女子大学人間社会学部 教授
2020年4月 立教大学現代心理学部 教授

主な著作

共著書(分担執筆)
  • 李永俊・石黒格 2008 青森県で生きる若者たち 弘前大学出版会
  • 石黒格・李永俊・杉浦裕晃・山口恵子 2012 「東京」に出る若者たち:仕事・社会関係・地域間格差 ミネルヴァ書房
  • 石黒格(編著) 2014 改訂Stataによる社会調査データの分析:入門から応用まで 北大路書房
  • 石黒格(編著) 2018 変わりゆく日本人のネットワーク:ICT普及期における社会関係の変化 勁草書房


論文
  • 石黒格. (1998). 対人環境としてのソーシャル・ネットワークが性役割に関する態度と意見分布の認知に与える影響. 社会心理学研究, 13(2), 112-121.
  • 石黒格. (1999). テレビ番組の視聴行動に対人的な要因が与える影響. 社会心理学研究, 14(3), 165-174.
  • 石黒格・安野智子・柴内康文. (2000). Dynamic Social Impact Theoryシミュレーションへの全体情報の導入 : マス・コミュニケーションの「強力効果」は社会を統合するか? 社会心理学研究, 16(2), 114-123.
  • Shibanai, Y., Yasuno, S., & Ishiguro, I. (2001). Effects of global information feedback on diversity - Extensions to Axelrod's adaptive culture model. Journal of Conflict Resolution, 45(1), 80-96.
  • Ishiguro, I. (2003). Contextual effects of personal network on individuals' tendency to blame the victims of sexual harassment. Asian Journal of Social Psychology, 6(3), 201-214.
  • 石黒格. (2003). スノーボール・サンプリング法による大規模調査とその有効性について : 02弘前調査データを用いた一般的信頼概念の検討. 人文社会論叢.社会科学篇(弘前大学人文学部), 9, 85-98.
  • 村上史朗・石黒格. (2005). 謙遜の生起に対するコミュニケーション・ターゲットの効果. 社会心理学研究, 21(1), 1-11.
  • Ishiguro, I. (2006). Gender bias in estimating political expertise. Asian Journal of Social Psychology, 9(3), 216-223.
  • 石黒格. (2006). 県内若者の就労にパーソナル・ネットワークの多様性が与える影響. 人文社会論叢.社会科学篇(弘前大学人文学部)(16), 1-15.
  • 石黒格・辻竜平. (2006). アドレス帳の利用率と登録人数のネットワーク・サイズの指標としての妥当性. 理論と方法, 21(2), 295-312.
  • 石黒格. (2007). 青森県出身者の県外進学に関わる要因:県内進学者の比較から. 人文社会論叢社会科学篇(弘前大学人文学部), 18, 69-79.
  • 石黒格・村上史朗. (2007). 関係性が自己卑下的自己呈示に及ぼす効果. 社会心理学研究, 23(1), 33-44.
  • 石黒格・村上史朗. (2007). 態度と行動の共有が自己卑下的自己呈示に及ぼす効果. 社会心理学研究, 23(2), 130-139.
  • 石黒格. (2010). 都市度による親族・友人関係の変化 : 全国ネットワーク調査を用いたインティメイト・ネットワークの分析. 人文社会論叢. 社会科学篇(23), 29-48.
  • 石黒格. (2011). 人間関係の選択性と態度の同類性 : ダイアド・データを用いた検討. 社会心理学研究, 27(1), 13-23.
  • 石黒格. (2011). 分位点回帰分析を用いた知人数の分析:分布の差異を予測する. 理論と方法, 26(2), 389-403.
  • 石黒格. (2013). 社会心理学データに対する分位点回帰分析の適用:ネットワーク・サイズを例として. 社会心理学研究, 29(1), 11-20.
  • Ishiguro, I., & Okamoto, Y. (2013). Two ways to overcome social uncertainty in social support networks: A test of the emancipation theory of trust by comparing kin/nonkin relationships. Japanese Psychological Research, 55(1), 1-11.
  • 石黒格. (2014). ネットワーク・サイズに対する都市度効果再考 : 朝霞-山形調査データへの分位点回帰分析の適用. 日本女子大学大学院人間社会研究科紀要(20), 113-127.
  • Ishiguro, I. (2016). Extroversion and neuroticism affect the right side of the distribution of network size. Social Networks, 44, 219-225.
  • Ishiguro, I. (2018). Changes in core network size in Japan: Comparisons between the 1990s and 2010s. Social Networks, 52, 270-281.

オオイシ コウジ

大石 幸二

教授

心理学科/現代心理学研究科 臨床心理学専攻

大石 幸二

メッセージ

神経発達症群の乳幼児、児童・思春期の子どもと家族の心理支援に携わり、もう30年が過ぎました。研究と実践の往還をつうじて、エビデンスに基づく社会実装の取り組みを、子ども家庭福祉や学校教育の分野で広く展開しています。立教心理に入られた皆さんと行動分析学の考え方に拠って立つ実践を、力強く進めてまいりたいと思います。

教育分野

臨床心理学、応用行動分析、障害児者心理学

専門分野

行動コンサルテーション、行動コミュニティ心理学、学校ソーシャルワーク、特別支援教育

主要な研究テーマ

  • カシオ・研究助成:身体と社会—乳幼児の運動協調が社会関係 の形成に及ぼす効果—(2021~2022)
  • 科研費・基盤B:行動コンサルテーションにおける遠隔相談の効果評価と発達障害乳幼児支援への応用(2021~2024)
  • 科研費・萌芽的:診断前支援段階における自閉スペクトラム症児の早期社会接続に関する介入手法の確立(2020~2022)


担当科目

応用行動分析、障害者・障害児心理学 など(以上、学部科目)
障害児・者心理学特論、臨床心理査定演習 など(以上、大学院科目)

経歴

最終学歴
1996年3月 筑波大学大学院心身障害学研究科博士課程 単位取得満期退学

主な職歴
1996年4月 筑波大学心身障害学系 文部技官(~1999年3月)
1999年4月 明星大学人文学部心理・教育学科 専任講師(~2002年3月)
2002年4月 同 助教授(~2006年3月)
2006年4月 立教大学現代心理学部(心理学科)准教授(~2009年3月)
2009年4月 同 教授

免許・資格
1991年3月 教員免許状(幼稚園・小学校・中学校[国語]・養護学校)取得
1999年3月 臨床心理士資格取得
2003年3月 臨床発達心理士資格取得
2019年3月 公認心理師資格取得
2019年11月 Level 3 Primary Care Triple-P License



主な所属学会

  • 日本行動分析学会(1996‐1997 庶務幹事,2006‐現在 編集委員,2006‐現在 倫理委員)
  • 日本特殊教育学会(1997‐1999 編集幹事,2006‐2013 編集委員)
  • 日本コミュニティ心理学会(2009-2012 常任理事,2009-2012, 2015 編集委員長)
  • 日本学校ソーシャルワーク学会(2006‐2009 理事,2011‐現在 編集委員)
  • 日本臨床発達心理士会認定運営機構(2008‐2011 資格認定委員,2008-2020 実践研究誌編集委員,2020-現在 実践研究誌常任編集委員)
  • The Association for Persons with Severe Handicaps(終身会員)
  • 日本発達障害学会(2015-現在 常任編集委員,2022-現在 評議員)
  • 一般社団法人・発達障害専門センター(2019-現在 理事)
  • 公認心理師の会(2019-現在 教育・特別支援教育部会副部会長,2020-現在 理事)
  • American Psychological Association(正会員)(2021-現在)


主な著作

論文
  • 大石幸二(2021).乳幼児における動きの同期に関する文献調査と実証研究の課題 人間関係学研究,26(1),47-55.(2021年12月25日発行)*査読あり
  • 和田恵・大石幸二(2021).高機能自閉症児における命題的心理化の促進─社会的文脈を表す絵カードの開発─ 発達研究,35,85-94.(2021年 9月14日発行)
  • 大石幸二(2021).保育所・幼稚園における巡回相談と早期発達支援 発達障害研究,43(2),149-152.(2021年 8月31日発行)
  • 大石幸二(2021).自閉スペクトラム症児の精神的健康を高めるには—唾液コルチゾール濃度を指標とする研究の動向— 特殊教育学研究,59(1),47-57.(2021年 5月31日発行)*査読あり
(ほか、論文86編)

著書
  • 大石幸二(2021).地域における多職種連携の視点からの包括的支援.神尾陽子編著,発達障害支援・特別支援教育ナビ:発達障害のある子のメンタルヘルスケア—これからの包括的支援に必要なこと—.金子書房.60-66頁(2021年8月31日刊行)
(ほか、著書56冊)

オグチ タカシ

小口 孝司

教授

心理学科/現代心理学研究科 心理学専攻

小口 孝司

メッセージ

人と人とがどのように関わるのかを考える「社会心理学」をベースにして、どうしたら生き生きと働くことができるのかを考察する「産業・組織心理学」、これら2つの心理学を基礎として、観光における人と人との関わり方を明らかにする「観光心理学」などについて研究しています。最初はちょっと難しいかもしれませんが、一緒に研究を楽しんでいきましょう。

専門分野

産業・組織心理学、社会心理学、観光心理学

主要な研究テーマ

応用社会心理学。特に、観光行動を考究する観光心理学を中心に研究を行っている。観光は、社会心理学、産業・組織心理学とも大きな関りがあり、これらの研究も行っている。研究成果の公表先としては、Tourism, Hospitality, Social Psychology, Industrial and Organizational Psychologyの研究雑誌や学会を対象としている。いずれにおいても、実践場面における応用可能も考慮しながら、研究に取り組んでいる。それゆえ、企業とのコラボレーションも積極的に図っている。

担当科目

産業・組織心理学、産業・組織心理学特殊研究、心理学概論2 など

経歴

東京大学大学院社会学研究科社会心理学専攻博士課程修了 博士(社会学)
立教大学(社会学部)、日本労働研究機構、昭和女子大学、千葉大学を経て
2009年4月 立教大学現代心理学部心理学科教授(~現在)
2015年   ジェームス・クック大学  客員教授
2015年   パデュー大学  客員研究員

最近の業績

主な著書
  • (2014). 影響力の武器(第3版) 誠信書房(分担訳)
  • (2013). よくわかる社会心理学 ナツメ社(監修)
  • (2009). 仕事のスキル 北大路書房(共編著)
  • (2008). 社会心理学の基礎と応用 放送大学教育振興会(共編著)
  • (2006). 観光の社会心理学 北大路書房(編著)

主な査読論文
  • (2022). Family tourism improves parents’ well-being and children’s generic skills. Tourism Management, 88, 104403.
  • (2021). Happy Memories: Improved Subjective Happiness through Vacation Recollection. Tourism Analysis, Tourism Analysis, 26, 33 – 39.
  • (2020). 海外修学旅行がもたらす心理的効果 -高校生修学旅行者を対象とした縦断的質問紙調査から- 日本国際観光学会論文集, 27, 73-81.
  • (2019). Recovery experiences during vacations promote life satisfaction through creative behavior. Tourism Management Perspectives, 30, 240-250.
  • (2019). Do People Who Travel More Perform Better at Work? International Journal of Tourism Research, 21, 427-436.
  • (2019). Recovery experiences during vacations promote life satisfaction through creative behavior. Tourism Management Perspectives, 30, 240-250.
  • (2019). Development and Validation of the Japanese version of the Savoring Beliefs Inventory (SBI-J). Journal of Positive Psychology and Wellbeing, 1-21.
  • (2018). The Reliability and Validity of the Japanese Version of the Ways of Savoring Checklist (WOSC-J). Journal of Positive Psychology and Wellbeing,1-22.
  • (2018). What promotes happiness of vacationers? 24th Asia Pacific Tourism Conference Proceedings.【Best Paper Award】
  • (2017). Effects of a short-stay vacation on the mental health of Japanese employees. Asia Pacific Journal of Tourism Research, 22, 565-578.
  • (2016). ネイルケアが女性の心理に及ぼす影響 ビューティビジネスレビュー, 14, 13-22.
  • (2015). Giving confectionary souvenirs and taking pictures makes tourists happy. Proceedings of the 5th Advances in hospitality & tourism marketing and management (AHTMM) conference, 530-532. 【Best Paper Award】
  • (2015). Effects of short-stay vacation on the mental health of Japanese employees. 21th Asia Pacific Tourism Association Annual Conference Proceedings. (10 pages). 【Best Paper Award】
  • (2015). 余暇における他者との交流が主観的幸福感および抑うつに及ぼす影響 ストレス科学研究, 30, 69-76.
  • (2015). メンタルヘルスツーリズム導入の意義と効果 観光研究, 27, 8-12. (招待論文)
  • (2015). メンタルヘルス・ツーリズムとしての短期旅行が従業員の精神的健康に及ぼす影響 日本国際観光学会論文集, 22, 179 - 185.
  • (2014). Chinese Immigrants’ Psychological Well-Being and Homeland Visit, Tourism Analysis, 19(2), 227-232.


学会活動

The Journal of Travel & Tourism Marketing (Editor),
International Journal of Tourism Sciences (Editor),
Asian Association of Social Psychology (Consulting Editor),
Asia Pacific Tourism Association (National Representative),
日本心理学会,日本社会心理学会,日本国際観光学会,
日本グループ・ダイナミックス学会(理事・編集委員),産業・組織心理学会(編集委員),
日本観光研究学会(常務理事・国際委員長・編集委員長・倫理委員長)などを歴任

シライ ノブ

白井 述

教授

心理学科/現代心理学研究科 心理学専攻

メッセージ

自分の周りの物理的な世界を見たり、聞いたり、感じたりすることは、私たちが生き延びていく上で不可欠な心の働きです。「そんなことはできて当然」と思うかもしれませんが、ちょっとだけ考えてみて下さい。生まれたばかりの赤ちゃんも、おとなと同じように、見たり、聞いたり、感じたりすることができるでしょうか?小学生ではどうでしょうか?あるいは、皆さんくらいの比較的若いおとなと、もっと歳を重ねたお年寄りで何かが違うことはあるでしょうか?実は、見たり、聞いたり、感じたりといった基本的な心の働きも、私たちの生涯に渡ってダイナミックに変化していきます。そうした変化の過程を知ることは、心の成り立ちを理解することにもつながりますし、自分とは属性の異なる他者の視点に思いを馳せるきっかけにもなります。心の発達について一緒に考えることで、人間とは?その心とは?といった問いに、皆さんがそれぞれの答えを見つけることができるよう、お手伝いできればと思います。

専門分野

発達心理学、実験心理学、知覚・認知発達

主要な研究テーマ

視覚機能(特に運動視や3次元知覚)や身体・空間認知機能の発達過程について、実験心理学的手法によって研究を進めている。主に乳児〜小・中学生くらいまでの子どもと成人の間で様々な知覚・認知機能を比較することで、それらの機能が発達の諸相でどのように変化するのか、その変化がどのような適応的意義を持つのか明らかにすることを目指している。

担当科目

発達心理学、心理学演習、心理学文献講読、など

経歴

2002年3月 中央大学文学部教育学科心理学コース 卒業
2004年3月 中央大学大学院文学研究科博士前期課程心理学専攻 修了 修士(心理学)
2004年4月 京都大学霊長類研究所、共同利用研究員 (2012年3月まで)
2005年4月 日本学術振興会、特別研究員(DC2) (2007年3月まで)
2005年10月 ロンドン大学ユニバーシティカレッジ、客員研究員 (2008年9月まで)
2007年3月 中央大学大学院文学研究科博士後期課程心理学専攻 修了 博士(心理学)
2007年4月 首都大学東京人文科学研究科、特別研究員 (2009年3月まで)
2007年4月 日本学術振興会、特別研究員(SPD) (2009年3月まで)
2009年4月 新潟大学人文学部、准教授 (2022年3月まで)


主な著作

共著書(分担執筆)
  • 白井述・山口真美(2019)「第15章 発達の実験」 野島一彦・繁桝算男(監),山口真美・金沢創・河原純一郎(編),公認心理師の基礎と実践 第6巻 心理学実験 (公認心理師の基礎と実践) ,遠見書房,pp. 215-230,2019年10月15日
  • 白井述・伊村知子(2018)「3.7.1 乳幼児を対象とする知覚研究」日本基礎心理学会(監),基礎実験心理学法ハンドブック,朝倉書店,pp. 196-197,2018年6月25日
  • 伊村知子・白井述(2018)「第5章 感覚・運動の発達」(第1〜3節とコラムを担当),開一夫・齋藤 慈子 (編),ベーシック発達心理学,東京大学出版会,pp.77-85,2018年1月26日
  • 白井述・伊村知子(2017)「第6章 視覚研究とその応用,6.2 視覚発達研究の技法」,市原茂・阿久津洋巳・石口彰(編),視覚実験研究ガイドブック,朝倉書店,pp.257-263,2017年6月25日
  • 白井述・山口真美(2016)「29章 知覚」,田島信元・岩立志津夫・長崎勤(編)新・発達心理学ハンドブック,福村出版,pp.332-338,2016年7月2日
  • 和田有史・白井述(2013)「嗜好の発達」,日本発達心理学会(編)発達心理学事典,pp.44-45,丸善出版,2013年6月1日
  • 白井述(2013)「2章1節 乳児期の知覚・認知」,兵藤宗吉・野内類(編)認知心理学の冒険−認知心理学の視点から日常生活を捉える,ナカニシヤ出版,pp.92-103,2013年5月1日


主な論文

  • Shirai, N., Honma, C.T., Kon, C., Imura, T., & Wada, Y. (2020). Japanese toddlers prefer the scent of soy sauce to that of honey with a sweet drink. Food Quality and Preference, 86:104024, 1-5. https://doi.org/10.1016/j.foodqual.2020.104024
  • Oyamada, K., Ujita, M., Imura, T., & Shirai, N. (2020). Effects of body orientation relative to gravity on vection in children and adults. i-Perception, 11(4), 1-18. https://doi.org/10.1177/2041669520939585
  • Shirai, N., Kondo, L., Imura, T. (2020). Effects of visual information presented by augmented reality on children’s behavior. Scientific Reports, 10, 6832, 1-9. https://doi.org/10.1038/s41598-020-63820-z
  • Shirai, N., Izumi, E., Imura, T., Ishihara, M., & Imanaka, K. (2018). Differences in the magnitude of representational momentum between school-aged children and adults as a function of experimental task. i-Perception, 9(4), 1-14. https://doi.org/10.1177/2041669518791191
  • Shirai, N., Endo, S., Tanahashi, S., Seno, T., & Imura, T. (2018). Development of asymmetric vection for radial expansion/contraction motion: comparison between school-age children and adults. i-Perception, 9(2), 1-13. https://doi.org/10.1177/2041669518761191
  • Imura, T., Kawakami, F., Shirai, N., & Tomonaga, M. (2017). Perception of the average size of multiple objects in chimpanzees (Pan troglodytes). Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences, 284: 2017564, 1-7. https://doi.org/10.1098/rspb.2017.0564
  • Izumi, E., Shirai, N. Kanazawa, S., & Yamaguchi, M.K. (2017). Development of rigid motion perception in response to radially expanding optic flow. Infant and Child Development, 26(3), 1-14. https://doi.org/10.1002/icd.1989
  • Shirai, N. & Imura, T. (2016). Emergence of the ability to perceive dynamic events from still pictures in human infants. Scientific Reports, 6, 37206, 1-11. https://doi.org/10.1038/srep37206
  • Shirai, N. & Imura, T. (2016). Infant-specific gaze patterns in response to radial optic flow. Scientific Reports, 6, 34734, 1-11. https://doi.org/10.1038/srep34734
  • Imura, T., Masuda, T., Shirai, N., & Wada, Y. (2015). Eleven-month-old infants infer differences in the hardness of object surfaces from observation of penetration events. Frontiers in Psychology: Developmental Psychology, 6:1005, 1-7. https://doi.org/10.3389/fpsyg.2015.01005
  • Furuhata, N. & Shirai, N. (2015). The development of gaze behaviors in response to biological motion displays. Infant Behavior and Development, 38, 97-106. https://doi.org/10.1016/j.infbeh.2014.12.014
  • Shirai, N. & Imura, T. (2014). Implied motion perception from a still image in infancy. Experimental Brain Research, 232, 3079-3087. https://doi.org/10.1007/s00221-014-3996-8
  • Imura, T. & Shirai, N. (2014). Early development of dynamic shape perception under slit-viewing conditions. Perception, 43, 654-662. https://doi.org/10.1068/p7606
  • Shirai, N., Imura, T., Tamura, R., & Seno, T. (2014). Stronger vection in junior high school children than in adults. Frontiers in Psychology: Perception Science, 5:563, 1-6. https://doi.org/10.3389/fpsyg.2014.00563
  • Shirai, N. & Imura, T. (2014). Looking away before moving forward: changes in optic flow perception precede locomotor development. Psychological Science, 25, 485-493. https://doi.org/10.1177%2F0956797613510723
  • Shirai, N., Seno, T., & Morohashi, S. (2012). More rapid and stronger vection in elementary school children compared with adults. Perception, 41, 1399-1402. https://doi.org/10.1068%2Fp7251
  • Shirai, N., & Ichihara, S. (2012). Reduction in sensitivity to radial optic-flow congruent with ego-motion. Vision Research, 62, 201-208. https://doi.org/10.1016/j.visres.2012.04.008
  • Shirai, N., & Yamaguchi, M.K. (2010). How do infants utilize radial optic flow for their motor actions? : A review of behavioral and neural studies. Japanese Psychological Research, 52, 78-90. https://doi.org/10.1111/j.1468-5884.2010.00426.x
  • Shirai, N., Imura, T., Hattori, Y., Adachi, I., Ichihara, S., Kanazawa, S., Yamaguchi, M.K., & Tomonaga, M. (2010). Asymmetric perception of radial expansion/contraction in Japanese macaque (Macaca fuscata) infants. Experimental Brain Research, 202, 319-25. https://doi.org/10.1007/s00221-009-2136-3
  • Shirai, N., Birtles, D., Wattam-Bell, J., Yamaguchi, M.K., Kanazawa, S., Atkinson, J., & Braddick, O. (2009). Asymmetrical cortical processing of radial expansion/contraction in infants and adults. Developmental Science, 12, 946-955. https://doi.org/10.1111/j.1467-7687.2009.00839.x

ツヅキ タカシ

都築 誉史

教授

心理学科/現代心理学研究科 心理学専攻

都築 誉史

メッセージ

認知心理学が専門であり、最近は高次認知(記憶、言語、思考)の中でも特に、「判断と意思決定」の問題に重点を置いて研究しています。消費者行動とも関連する多肢選択意思決定の歪み、意思決定スタイル、インターネットを介したコミュニケーション、集団意思決定、言語情報処理などについて研究を行ってきました。実験的方法とともに、調査法や多変量データ解析も重視しています。基本的な方法論を身につけた上で、仲間と切磋琢磨し、自分が最も興味を持つ研究テーマに挑戦しましょう。

専門分野

認知心理学、認知科学、意思決定科学、社会心理学

主要な研究テーマ

人間の高次認知過程に関する実験的検討とモデル構成が、主な研究テーマである。特に、意思決定、言語理解、記憶に関して、認知心理学的・生理心理学的な実験的検討と、モデル研究を行ってきた。さらに、消費者行動とインターネット利用における心理的要因について、実証的研究を行った。近年は特に,情報の追加が多肢選択に及ぼす多様な文脈効果に焦点を当てている。

担当科目

心理学概論1、認知心理学、心理学演習、心理学調査実習、認知心理学特殊演習、心の科学 など

経歴

1987年3月 名古屋大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程単位取得退学
1988年4月 名古屋大学教育学部助手
1994年3月 博士(教育心理学,名古屋大学)
1989年4月 立教大学社会学部専任講師
1991年4月 立教大学社会学部助教授
1996-1997年 カリフォルニア大学サンタクルーズ校心理学部客員研究員
1998年4月 立教大学社会学部教授
2006年4月 立教大学現代心理学部教授
2003-2004年 カリフォルニア大学ロサンジェルス校心理学部客員研究員
2011年 スタンフォード大学心理学部客員研究員
2004年10月 専門社会調査士(社会調査士資格認定機構 第000054号)


主な著作

  • 都築誉史 (編著) (2017). ICT・情報行動心理学 北大路書房 (はじめに,1章:ICT・情報行動心理学への招待, 5章:集団による課題遂行とコミュニケーション)
  • 箱田裕司・都築誉史・川畑秀明・萩原 滋 (編著) (2010).  認知心理学(New Liberal Arts Selection) 有斐閣 (7章:日常認知, 9章:知識の表象と構造, 10章:言語理解, 11章:問題解決と推論,12章:判断と意思決定,Topics:相互結合ネットワークにおける計算,広告と消費者行動)
  • 都築誉史・楠見 孝 (編著) (2005). 高次認知のコネクショニストモデル—ニューラルネットワークと記号的コネクショニズム— 共立出版 (はじめに,1章:高次認知のコネクショニストモデル)
  • 若島孔文・都築誉史・松井博史 (編著) (2005). 心理学実験マニュアル—SPSSの使い方からレポートへの記述まで— 北樹出版 (4章:分散分析)
  • 都築誉史 (編) (2002). 認知科学パースペクティブ—心理学からの10の視点— 信山社 (序章,4章:言語理解,8章:社会的認知,9章:電子ネットワーキングとコラボレーション)
  • 守 一雄・都築誉史・楠見 孝 (編著) (2001). コネクショニストモデルと心理学—脳のシミュレーションによる心の理解— 北大路書房 (9章:集団意思決定におけるコミュニケーションモードとリスキーシフトに関する並列制約充足モデル,11章:言語理解における多義性の処理)
  • 都築誉史 (1997). 言語処理における記憶表象の活性化・抑制過程に関する研究 風間書房 
  • 岡太彬訓・都築誉史・山口和範 (1995). データ分析のための統計入門 共立出版


主な共著書(分担執筆)

  • 都築誉史 (印刷中). 認知・思考—機序と障害—(8. 知覚・認知心理学) 岩壁茂他 (編) 臨床心理学スタンダードテキスト 金剛出版
  • 都築誉史 (2014). 認知のモデル研究 下山晴彦(編) 誠信心理学辞典[新版] 誠信書房
  • 都築誉史 (2013). シミュレーション,記憶のモデル 日本認知心理学会 (編) 認知心理学ハンドブック 有斐閣,
  • 都築誉史 (2010). 言語と思考に関するコネクショニストモデル 楠見孝 (編) 思考と言語(現代の認知心理学 3) 北大路書房
  • 都築誉史 (2005). プロダクション・システム,活性化拡散モデル 中島義明他 (編) 新・心理学用語の基礎知識 有斐閣
  • 都築誉史 (2005). コネクショニズム 人工知能学会 (編) 人工知能学事典 共立出版
  • 都築誉史 (2001). ネットワーク理論 中島義明 (編) 現代心理学[理論]事典 朝倉書店
  • 都築誉史 (1999). コンピュータ・シミュレーション,ニューラルネットワーク(PDP)法,プロダクション・システム 海保博之・加藤隆 (編) 認知研究の技法 福村出版
  • 都築誉史 (1994). 社会調査 新田俊三・大杉八郎 (編) 経済・社会学のためのコンピュータ入門 朝倉書店


主な論文

  • 都築誉史 (2020). 判断と意思決定 児童心理学の進歩 (2020年版, Vol.59) 金子書房 pp.52-82.
  • Tsuzuki, T., Takeda, Y., & Chiba, I. (2019). Effortful processing reduces the attraction effect in multi-alternative decision making: An electrophysiological study using a task-irrelevant probe technique. Frontiers in Psychology,10: 896, 1-9.
  • 相馬正史・都築誉史 (2018). 2属性3選択肢意思決定課題での幻選択肢セットにおけるニューラルネットワークモデルの検討 立教大学心理学研究, 60, 87-98.
  • 都築誉史・松田憲 (2015). 特集「判断と意思決定の認知科学」編集にあたって 認知科学, 22, 1-7.
  • 千葉元気・都築誉史 (2014). 多属性意思決定における妥協効果と魅力効果の生起機序に関する包括的分析:生理学的指標と眼球運動測定に基づく実験的検討 認知科学, 21,451-467. [2014年度・日本認知科学会奨励論文賞]
  • 都築誉史・本間元康・千葉元気・菊地 学 (2014). 眼球運動の時系列解析による多属性意思決定における魅力効果と妥協効果に関する検討 認知心理学研究,11, 81-96.
  • 都築誉史・松井博史・菊地学 (2012). 多属性意思決定における類似性効果,魅力効果,妥協効果に関する多測度分析 心理学研究, 83, 398-408.
  • Tsuzuki, T., & Busemeyer, J. R. (2012). A multi-measure analysis of context effects in multi-attribute decision making: Examining the similarity, attraction, and compromise effects. Proceedings of the 34th Annual Conference of the Cognitive Science Society. pp.1054-1059.
  • 都築誉史 (2008). 追求-後悔尺度による意思決定スタイルの測定—尺度の信頼性と自己肯定意識尺度との関係に関する検討— 応用社会学研究, 50, 93-104.
  • 都築誉史・岡太彬訓・久野雅樹・齋藤洋典 (2008). 心的辞書における多義語の形態情報,意味情報,統語情報の構造—非対称MDS,INDSCAL, INDCLUSによる連想反応データの分析— 立教大学心理学研究,50, 57-65.
  • 都築誉史・松井博史・木村泰之 (2006). 購買意思決定において参照される商品属性に関する探索的分析 応用社会学研究, 48, 37-52.
  • 都築誉史・木村泰之・松井博史 (2005). メディアコミュニケーションにおけるメディア意識と対人意識に関する分析—携帯電話,携帯メール,電子メール条件の比較— 立教大学心理学研究,47, 25-34.
  • Tsuzuki, T., & Guo, F. Y. (2004). A stochastic comparison-grouping model of multialternative choice: Explaining decoy effects. Proceedings of the 26th Annual Conference of the Cognitive Science Society. pp.1351-1356.
  • Tsuzuki, T., Uchida, T., Yukihiro, R., Hisano, M., & Tsuzuki, K. (2004). Effects of syntactic information on semantic access of ambiguous verbs in spoken language comprehension: Evidence from a cross-mod al priming experiment. Japanese Psychological Research, 46, 31-43.
  • 都築誉史・浅川伸一 (2002). 認知科学とコネクショニストモデル 認知科学, 10. 2-8.
  • 都築誉史・河原哲雄・楠見 孝 (2002). 高次認知過程に関するコネクショニストモデルの動向 心理学研究, 72, 541-555.
  • 都築誉史 (2002). 記憶に関するコネクショニストモデルの動向 基礎心理学研究, 20, 169-174.
  • 都築誉史 (2002). コネクショニストモデルと高次認知過程 信学技報(電子情報通信学会技術研究報告〔ニューロコンピューティング〕), 101, No.615, NC2001-82(2002-1), 1-8.
  • 都築誉史 (2001). コネクショニズム(特集 20世紀の認知科学を振り返る—新世紀の発展に向けて—) 認知科学, 8, 225-238.
  • 都築誉史・木村泰之 (2000). 大学生におけるメディア・コミュニケーションの心理的特性に関する分析—対面,携帯電話,携帯メール,電子メール条件の比較— 応用社会学研究, 42, 15-24.
  • Tsuzuki, T., Uchida, T., Kawamoto, A. H., Yukihiro, R., Hisano, M., & Tsuzuki, K. (1999). Effects of postpositional particles on semantic processing of homophonic transitive and intransitive verbs using a cross-modal priming method: Empirical data and a parallel distributed processing account. Proceedings of the 2nd International Conference of the Cognitive Science. pp.1034-1037.
  • 都築誉史,Alan,H.Kawamoto, 行広隆次 (1999). 語彙的多義性の処理に関する並列分散処理モデル—文脈と共に提示された多義語の認知に関する実験データの理論的統合— 認知科学, 6, 91-104.
  • 木村泰之・都築誉史 (1998). 集団意思決定とコミュニケーション・モード—対面条件とコンピュータ・コミュニケーション条件の差違に関する実験社会心理学的検討— 実験社会心理学研究, 38, 183-192.
  • 都築誉史 (1996). 文の理解における語彙的多義性の解消過程に関するコネクショニスト・モデル 心理学評論,39,273-294.
  • 都築誉史 (1993). プライムとターゲットの文脈依存的関連性と文脈独立的関連性が語彙的多義性の解消過程に及ぼす効果 心理学研究, 64, 191-198.
  • 都築誉史 (1987). 偶発学習された逐語的情報がS-O-V型文の再認記憶に及ぼす効果 心理学研究, 58, 151-157. 
  • 都築誉史 (1986). 選択的注意課題における処理水準が標的語と非標的語の保持に及ぼす効果 心理学研究, 56, 328-334.


学会活動

  • The Psychonomic Society(Fellow)
  • The Cognitive Science Society
  • Society for Judgment and Decision Making
  • 日本認知心理学会 [2009 日本認知心理学会第7回大会準備委員長; 2012~ 独創賞委員; 2013~2017 編集委員]
  • 日本認知科学会 [1999~2001 運営委員; 1996~1998,2001~2005, 2013~17 編集委員; 2009~2012 常任運営委員; 2012 選挙管理委員長; 2017~18 監査委員]
  • 日本心理学会
  • 日本消費者行動研究学会
  • 日本社会心理学会
  • 日本教育心理学会 [1999~2001 常任編集委員]

ハヤシ モモコ

林 もも子

教授 専攻主任

心理学科/現代心理学研究科 臨床心理学専攻

林 もも子

メッセージ

学問は学べば学ぶほど広がっていきます。奥へ進むほど、先が見えなくなります。心理学を学べば人の心がわかると思うのは間違いです。自分の心、人の心がますますわからなくなるのが心理学です。わかっていたつもりの自分の心がいかにあてにならないものか、人と関わることがいかに難しいかということが心理学を学べば学ぶほど実感されるでしょう。それでもやってみたいという方、一緒に学びましょう。


専門分野

臨床心理学、精神分析学、アタッチメント


主要な研究テーマ

臨床心理学、特に、精神分析理論とアタッチメント理論を研究テーマとする。青年や成人のアタッチメント・スタイルを測定するアタッチメント・スタイル面接(ASI)を用いた思春期の親子関係の研究経験などに基づき、アタッチメント理論の臨床的な応用および、精神分析理論とアタッチメント理論の統合について研究を進めている。


担当科目

心理療法、心理学演習 など


経歴

1983年 東京大学文学部心理学科卒業
1991年 東京大学教育学研究科博士課程 単位取得退学
1991年 臨床心理士
2019年 公認心理師

主な著作

  • 精神分析再考 みすず書房 2017 (単著)
  • 人間関係の生涯発達心理学 丸善出版2014(共著書)
  • 甘えとアタッチメント -理論と臨床実践- 遠見書房 2012(共著書)
  • 思春期とアタッチメント みすず書房 2010 (単著)
  • アタッチメントと臨床領域 ミネルヴァ書房 2007 (共著書)
  • 思春期臨床の考え方・すすめ方 金剛出版 2007 (共著書)
  • Reliability and validity of the Japanese edition of the Defense Style Questionnaire40 Psychiatry and Clinical Neurosciences (58)2004 152-156 (論文筆頭)
  • 愛着スタイルによる養育者の対人関係スタイルの評価 精神科診断学 14巻1号 2003 29-40(共著論文)
  • 成人のアタッチメント -- 概観と臨床心理学的考察 -- 立教大学コミュニティ福祉学部 紀要 第3号 2001 35-49(単著論文)
  • 臨床心理学研究の技法 下山晴彦編 福村出版社 2000.4 14 (共著書)
  • 自己臭恐怖の男子青年の精神療法—クライエント中心療法と精神分析的精神療法の観点からの検討 2000.4 精神分析研究 第44巻 第2号 203-207(単著論文)
  • 心理療法のできること できないこと 鍋田恭孝他編 日本評論社 1999.1 16(共著書)
  • エンカウンター・グループ再考 集団精神療法 14巻1号 1998.4 33-41(単著論文)
  • 青年期の境界性パーソナリティー障害患者の精神療法 1998.9 精神科治療学 第13巻 第9号 p.1155~p.1161(共著論文)
  • 臨床心理リーディングガイド 松井豊他 サイエンス社 1991.11 266(共著書)
  • コ・ファシリテーター関係に影響する諸要因 -- 探索的研究 -- 人間性心理学研究 8号 1990.12 80-99(単著論文)
  • エンカウンター・グループにおけるコ・ファシリテーター関係の重要性 心理学研究 61巻3号 1990.8 184-187(単著論文)
  • エンカウンター・グループの発展段階尺度の作成 心理学研究 60巻1号 1989.4 45-52 (単著論文)
  • 探索的研究方法:多数事例報告データによる仮説検索 人間性心理学研究 5号 1987.4 44-60(単著論文)

マツナガ ミキ

松永 美希

教授

心理学科/現代心理学研究科 臨床心理学専攻

松永 美希

メッセージ

「同じ状況であっても,人はどうして感じ方が違うのであろう?異なる行動をとるのであろう?」このようなことに疑問を抱き,心理学を学び始めました。心理学を学べば学ぶほど,疑問は深まるばかりですが,現在は,こころの健康を阻害したり,促進する心理的要因,特に,行動・思考パターンについて研究しています。また,認知行動療法という心理療法をもとに,その人が健康で自分らしく生活できるような臨床心理学的援助のあり方について検討しています。 臨床心理学は,心理学の幅広い知識と科学的思考,そして豊かな経験が必要とされる学問です。臨床心理士を志す人には,これらを絶妙なバランスで身につけてもらいたいと思います。

専門分野

臨床心理学、認知行動療法、健康心理学

主要な研究テーマ

臨床心理学,特に認知行動理論・療法に関する研究を行っている。これまで,抑うつを維持・悪化させる心理的要因に関する検討や,それらの知見を活かした,うつ病患者への集団認知行動療法の効果について研究を行ってきた。また最近は,新任教師をはじめとした労働者のストレスとメンタルヘルスとの関係についても研究を進めている。

担当科目

臨床心理学

経歴

2000年 早稲田大学人間科学部人間健康科 卒業(人間科学士)
2002年 早稲田大学大学院人間科学研究科修士課程 修了(修士「人間科学」)
2002年 広島県公立中学校スクールカウンセラー
2004年 吉備国際大学社会福祉学部臨床心理学科 助手
2008年 比治山大学現代文化学部社会臨床心理学科 講師
2010年 広島大学大学院医歯薬学総合研究科博士課程 修了(博士「医学」)
2013年 立教大学現代心理学部心理学科 准教授

主な著作

  • 対人援助と心のケアに活かす心理学 2017.3(共著, 有斐閣)
  • うつ病の集団認知行動療法マニュアル ~再発予防や復職支援に向けて~ 2011.6(共著,日本評論社)
  • 60のケースから学ぶ認知行動療法 2012.12(分担執筆,北大路書房)
  • 医療心理学の新展開 2008.11 (分担執筆,北大路書房)
  • うつを克服するための行動活性化練習帳 認知行動療法の新しい技法 2012.6 (分担翻訳,創元社)
  • 新任教師のリアリティ・ショック要因尺度,心理学研究,88(4),印刷中(2017,10予定)
  • 新任教師のリアリティーショック 産業ストレス研究,21(3),237-242,2014.7
  • 反すうが自動思考と抑うつに与える影響 心理学研究,84, 451-457, 2013.12
  • 心理士が中心に実施したうつ病の集団認知行動療法 行動療法研究,38, 181-191, 2012.9
  • Psychosocial functioning in patients with treatment-resistant depression after group cognitive behavioral therapy BMC Psychiatry, 16, 10-22, 2010.3
  • 難治性うつ病に対する認知行動療法 臨床精神医学,40, 859-868, 2011.6.
  • 腹痛への懸念を強く訴えた社会不安障害患者に対する認知行動療法 行動療法研究, 32, 157-166, 2006.9

ヤマダ テツコ

山田 哲子

准教授

心理学科/現代心理学研究科 臨床心理学専攻

山田 哲子

メッセージ

臨床心理学は、人や家族が人生の様々な困難や課題と遭遇して心理援助を必要とした際、効果を発揮することができる学問です。これまで多くの研究の知見を活かし、様々な心理援助が発展してきました。しかし私たちの生きる現代は、「個人の生き方」や「家族のかたち」が多様化しているため、心理援助にはさらなる発展が求められています。私は、こころの問題を呈したとされる個人だけでなく、その家族やコミュニティなどの関係性も視野に入れるシステムズアプローチを取り入れる家族療法に関心があります。そして、社会の変化に合わせた心理援助を構築するため、当事者家族の声をもとにした研究を行っています。このような「心理援助」と「研究」の二つを大事にしながら学問を発展させていく知の営みの楽しさを、臨床心理学に携わる者として今後も伝えていきたいと思っています。

専門分野

臨床心理学、家族心理学、家族療法

主要な研究テーマ

臨床心理学、家族心理学を専門としている。近年は、知的障がい者のいる家族や離婚を経験した家族を対象とし、主に質的研究法を用いながら現象を描き出し、心理的支援の構築を目的に研究を行っている。

担当科目

心理学文献講読、心理学演習、心理学研究法など

経歴

2008年3月 国際基督教大学教養学部教育学科 卒業
2010年3月 東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース修士課程 修了(修士「教育学」)
2015年3月 東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース博士課程 修了(博士「教育学」)
2016年4月 立教大学現代心理学部心理学科 准教授

主な著作

論文
  • 山田哲子(2012). 成人知的障がい者の両親における「子どもを親元から離すこと」をめぐる心理的プロセス—入所施設利用に注目して— 家族心理学研究,26. 69‐82
  • 福丸由佳・中釜洋子・大瀧玲子・山田哲子・曽山いづみ・本田麻希子・平良千晃 (2012).離婚を経験する子どもと家族への支援—— FAIT(Family In Transition)の導入と実践 明治安田こころの健康財団研究助成論文集, 47, 65-74.
  • 山田哲子(2015).知的障がいのある子どもを緊急に親元から離すプロセスとは‐在宅ケアを望んでいた親の施設利用に焦点を当てて‐質的心理学研究,14,128‐145
  • 山田哲子(2015).親亡き後を視野に入れた知的障がい者家族支援の構築の試み. 日本精神衛生学会「心と社会」161, 46-52

資格

臨床心理士、家族心理士

イイダ トシハル

飯田 敏晴

特任准教授

心理学科/現代心理学研究科 臨床心理学専攻

飯田 敏晴

メッセージ

臨床心理学は、一人の生きた人に会う、ということが、その前提にあります。私は、主に保健・医療の現場において、その人が有する体験や、そのことへの認知や情動に触れながら、あるいは、その近親者、専門家や非専門家と協働しながら、“こころ”について学んできたように思います。臨床心理学は、高度で多面的な知識を必要としながらも、杳(よう)として知れない学問でもあります。むしろ、その過程にとどまる力もまた必要かもしれません。ぜひあれこれいろんなことを考えながら、調べながら、一緒に勉強していきましょう。

専門分野

臨床心理学、多文化間カウンセリング、健康心理学、コミュニティ心理学

主要な研究テーマ

保健・医療領域におけるカウンセリングの実践と支援者養成の研究、地域援助、人がどのように助けを求めるのか(援助要請・被援助志向性)の研究・実践に取り組んでいます。

担当科目

臨床心理実習、心理臨床実践実習、心理実践実習、卒業論文指導演習

経歴

2004年3月 明治学院大学文学部心理学科卒業
2006年3月 明治学院大学大学院心理学研究科修士課程 修了(修士(心理学))
2010年4月 公益財団法人 エイズ予防財団リサーチレジデント (国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センター)
2013年3月 明治学院大学大学院心理学研究科博士後期課程 修了(博士(心理学))
2013年4月 山梨英和大学人間文化学部人間文化学科 助教
2018年4月 立正大学心理学部臨床心理学科 特任講師
2020年4月 立教大学現代心理学部心理学科 特任准教授
2007年4月 臨床心理士
2014年1月 多文化間精神保健専門アドバイザー
2019年3月 公認心理師

主な著作

  • 事例から学ぶ 心理職としての援助要請の視点 金子書房 2019 (共編著)
  • 看護学テキスト NiCE 病態・治療編[12]精神疾患 南江堂 2018 (分担執筆)
  • 健康・医療心理学 ナカニシヤ出版 2017(分担執筆)
  • 援助要請と被援助志向性の心理学 金子書房 2017年(共編著)
  • エイズ相談利用促進に関わる規定要因の心理学的検討 風間書房 2016(単著)
  • 現代社会と応用心理学6 クローズアップ 高齢社会 福村出版 2015(分担執筆)
  • 臨床心理士・カウンセラーによるアドボカシー 風間書房 2013(分担執筆)


論文
  • エイズ検査・相談利用の利益性・障がい性認知尺度作成の試み 日本エイズ学会誌 20, 206-215, 2018.8
  • 身体的不調の被援助志向性尺度作成の試み 応用心理学研究 42, 263-264, 2017.3
  • HIV感染の治療過程で自殺企図を繰り返した在日外国人 こころと文化, 14, 147-158, 2015.9
  • Psychological and mental health problems in patients with thalidomide embryopathy in Japan. Psychiatry and Clinical Neuroscience, 68, 479-486, 2014.6
  • HIV自己イメージ尺度(HIVSIS)の信頼性と妥当性の検討 コミュニティ心理学研究, 16, 39-54, 2012.9
  • 急性リンパ性白血病の青年の移植前後における心理過程 心理臨床学研究, 29, 397-408, 2011.10
  • 日本に暮らす外国人のメンタルヘルス上のHelp-seeking行動の研究 (第3報) こころと文化, 9, 118-129, 2010.9
  • 日本の大学生におけるHIV感染経路に関する知識と偏見との関連 応用心理学研究, 35, 81-89, 2010.3
  • 日本の大学生におけるHIV感染者・AIDS患者に対する偏見と知識 応用心理学研究, 32, 142-143, 2008.3
  • 本邦におけるHIV感染者の精神症状の最近の傾向について 精神科治療学, 21, 751-754, 2006.7
  • 在日外国人のヘルプシーキング研究の現状と今後へ向けて こころと文化, 5, 23-29, 2006.2

オカジマ ジュンコ

岡島 純子

特任准教授

心理学科/現代心理学研究科 臨床心理学専攻

岡島 純子

メッセージ

自分らしく行動したり、選択したり、自分にとって大切なものを知っているということは健康的に生活していくことに繋がっていきます。人は、一人一人とても個性豊かです。自分にとって得意なことと苦手なこと、思いつきますか?それは、場面や文脈が変われば、得意になることもあるかもしれません。得意なことも苦手なことも個性は天からの授かり物です。人が自分自身を理解し、受け入れていくことについて一緒に勉強しましょう。

専門分野

臨床心理学、認知行動療法、臨床行動分析、ACT

主要な研究テーマ

自閉スペクトラム症児に対するソーシャルスキルトレーニング、児童への認知行動療法
ペアレント・トレーニング、育児中の母親のストレスと心理的柔軟性

担当科目

臨床心理実習、心理実践実習、卒業論文指導演習、心理実習

経歴

2004年3月 岡山県立大学保健福祉学部保健福祉学科卒業
2006年3月 宮崎大学大学院教育学研究科教育臨床心理専修 修士課程 修了(修士(教育学))
2006年4月 社会福祉法人カメリア大村椿の森学園(情緒障害児短期治療施設)セラピスト
2007年4月 札幌市教育委員会特別支援教育巡回相談員
2008年4月 足立区スクールカウンセラー
2009年4月 医療法人社団ハートクリニック町田(神経科・精神科)心理士
2010年4月 国立行政法人国立精神・神経医療研究センター非常勤研究員
2010年4月 獨協医科大学越谷病院子どものこころ診療センター研究助手
2014年3月 山梨大学大学院医学工学総合教育部医学工学融合領域人間環境医工学専攻博士課程 修了(博士(医科学))
2016年4月 立教大学しょうがい学生支援室 発達しょうがい学生支援コーディネーター
2017年4月 東京医療学院大学保健医療学部リハビリテーション学科准教授
2020年9月 立教大学現代心理学部心理学科特任准教授

主な著作

  • 使う使える臨床心理学 2020.3(分担執筆,弘文堂)
  • 健康心理学事典 2019.10(分担執筆,丸善出版)
  • 認知行動療法事典 2019.8(分担執筆,丸善出版)
  • 自閉スペクトラム症児の社会的スキルに関する研究 2019.7(単著,風間書房)
  • やさしいみんなのペアレント・トレーニング入門—ACTの育児支援ガイド— 2014.1(分担翻訳,金剛出版)


論文
  • 自閉スペクトラム症児童の不安に対する集団認知行動療法プログラムの開発─実施可能性に関する予備的検討─,児童青年精神医学とその近接領域,58(2),261-276,2017.4
  • 自閉スペクトラム症を有する中学生の社会的スキルと学校不適応感およびストレス反応,脳と発達,49(2),120₋125,2017.2
  • 通常学級に在籍する自閉症スペクトラム障害児に対する社会的スキル訓練~般化効果・維持効果に焦点をあてて~,行動療法研究,40(3),201-211,2014.9
  • 社交不安障害とパニック障害を合併した患者に対する認知行動療法~機能分析に基づく介入効果~,認知療法研究,7(2),189-198,2014.8
  • 自閉症スペクトラム障害児に対する社会的スキル訓練・親訓練の効果~「獨協なかまプログラム」開発のための予備的研究,子どもの心とからだ,23(1),49₋57,2014.5
  • 行動療法的介入が奏功した登校しぶりをしめす小1男児の1例~校内支援体制内での連携を通して~,子どもの心とからだ,22(4),315-319,2014.2
  • 自己評定式中学生版自閉症スペクトラム指数の開発,子どもの心とからだ,22(3),183-188,2013.11
  • 通常学級に在籍する自閉症スペクトラム障害児に対する社会的スキル訓練—欧米との比較による日本における現状と課題—,カウンセリング研究,45(4),21-30,2011.4
  • 小中学生における社会不安障害の認知行動モデルの構築とサブタイプの検討,カウンセリング研究,44(1),19-27,2011.4
  • 幼児を持つ母親の育児自動思考尺度の開発とストレス反応の関連,行動療法研究,37(1),1-11,2011.1

KAVANAGH, Christopher

カヴァナ,M.クリストファー

特任准教授

心理学科/現代心理学研究科 心理学専攻

カヴァナ,M.クリストファー

メッセージ

政治的・社会的動乱下の現代においては、どのように個人や集団の心理が機能するのかを理解し、蔓延しているヒトの認知バイアスに気づきやすくなることが強く求められます。心理学を学ぶことにより、学生は実験デザインや統計分析などの実践的で有用なスキルを身に付けることができるばかりか、それ以上に大切な批判的にものごとを考えたり分析的な見方を養うことができるようになるのです。今、心理学は「オープンな科学」と「発展した研究実践」によって活性化しており、学ぶのに絶好のタイミングなのです。

専門分野

Social Psychology, Collective Emotion, Ritual Psychology, Cognitive Science of Religion, Open Science

主要な研究テーマ

主に儀式とそれが個人や集団の心理にもたらす影響について研究しています。このテーマを研究する上で、社会心理学と認知人類学の様々な要素を組み合わせ、現場研究と実験室研究からデータを得るという学際的手法を採っています。集団的感情儀式が儀式の参加者ならび観衆に及ぼす影響と、儀式の実行と宗教的・超自然的信念が認知心理学の観点とどのように関連するのかを検討することに特に関心があります。

担当科目

英語ディベート、英語文献講読、英語表現

経歴

2007年 School of Oriental & African Studies, University of London (BA Study of Religion).
2008年 School of Oriental & African Studies, University of London (Masters in Social Anthropology).
2010年 University of Oxford, Institute of Cognitive and Evolutionary Anthropology (Masters in Cognitive and Evolutionary Anthropology)
2016年 Completed PhD (DPhil) at University of Oxford, Institute of Cognitive and Evolutionary Anthropology, Department of Anthropology and Museum Ethnography.
2016年 Post-Doctoral Research Position at Oxford University, Institute of Cognitive and Evolutionary Anthropology.
2018年 Specially Appointed Associate Professor at Rikkyo University, Department of Psychology, Faculty of Contemporary Psychology

主な著作

査読論文
  • Kavanagh, C., Jong, J., Whitehouse, H. (in press) Ritual and religion as social technologies of cooperation. In Culture, Mind, Brain: Emerging Concepts, Models, Applications. (Eds.) Laurence J. Kirmayer, Shinobu Kitayama, Carol M. Worthman, Robert Lemelson, and Constance A. Cummings. Cambridge University Press: Cambridge.
  • Kapitány, R., Kavanagh, C., Whitehouse, H., & Nielsen, M. (2018) Examining memory for ritualized gesture in complex causal sequences. Cognition, 181, 46-57.
  • Thomson, R., Yuki, M., Talhelm, T., Schug, J., … Kavanagh, C., … & Visserman, M. (2018) Relational Mobility predicts social behaviors in 39 countries and is tied to historical farming and threat. Proceedings of the National Academy of Science, 201713191.
  • Kavanagh, C., Jong, J., McKay, R., Whitehouse, H. (2018) Positive experiences of high arousal martial arts rituals are associated with identity fusion bonds and willingness to perform personally costly pro-group behaviors. European Journal of Social Psychology. https://doi.org/10.1002/ejsp.2514
  • Kapitány, R. & Kavanagh, C. (2018) A ritual by any other name. Behavioral and Brain Sciences, 41, e79.
  • Kavanagh, C. (2018) Too much, too little, or the wrong kind of 'theory' in the Study of Religions? Method and Theory in the Study of Religion. https://doi.org/10.1163/15700682-12341439
  • Kavanagh, C. (2018) Ritual and Cognition. International Encyclopedia of Anthropology. Hilary Callan (Ed.), Wiley-Blackwell: Oxford.
  • Kavanagh, C. & Yuki, M. (2017) Culture & Group Processes. Online Readings in Psychology & Culture, 5(4), 1-22.
  • Whitehouse, H., Jong, J., Buhrmester, M., Gómez, A., Bastian, B., Kavanagh, C., Newson, M., Matthews, M., Lanman, J., Gavrilets, S., (2017) The evolution of identity fusion and extreme cooperation. [Nature] Scientific Reports, 7, srep44292.
  • Kavanagh, C. (2017) The event cognition 'hammer' and the 'nails' of experience. Religion, Brain & Behavior, 7(1), 68-70.
  • Kavanagh, C. & Nakawake, Y. (2016) Developing the Field Site Concept for the Study of Cultural Evolution: The Promise and the Perils. Cliodynamics, 7(2): 272-280.
  • Jong, J., Whitehouse, H., Kavanagh, C., & Lane, J. (2015). Shared negative experience leads to identity fusion via personal reflection. PLoS ONE, 10(12): e0145611.
  • Jong, J., Kavanagh, C., & Visala, A. (2015). Born idolaters: The limits of the philosophical implications of the cognitive science of religion. Neue Zeitschrift für Systematische Theologie und Religionsphilosophie, 20(2), 244-266.
  • Kavanagh, C. (2015). On the necessity of “minimal” methodological standards and religious “butterfly” collecting. Religion, Brain & Behavior, 5, 53-55.

論文
  • Kavanagh, C. (Mar 2018) Why (almost) everything reported about the Cambridge Analytica / Facebook ‘hacking’ controversy is wrong. Medium.
  • Kavanagh, C. (Jan 2017) People are intensely loyal to groups which abuse newcomers. Why? Aeon Magazine.
  • Kavanagh, C. (Sep 2016) Religion without belief. Aeon Magazine
  • Kavanagh, C. (May 2016) Did Easter Island culture collapse? The answer is not so simple. Aeon Magazine.

学会活動

International Association for Cognitive Science of Religion (Communication Officer)

ウジイエ ユウタ

氏家 悠太

助教

心理学科

メッセージ

視覚や聴覚などの感覚の働きは、外の世界を認識するために重要であるだけでなく、人と人とのコミュニケーションにも大きく関わることがわかっています。多様な感覚を通した心の働きを理解し、また個人ごとの特性や経験、環境によって、どのような違いが生まれるかを知ることは、多様性のある社会において、他者を理解するうえでも有効な手がかりとなります。是非一緒に、心理学の様々な研究手法を通して、人の知覚的側面から心の働きとその多様性について学んでいきましょう。

専門分野

認知心理学、個人差心理学など

主要な研究テーマ

認知心理学、個人差心理学を専門とする。特に、視覚と聴覚の相互作用とその発達過程、個人差(個人特性との関連や定型発達と自閉症スペクトラム症との比較など)や環境要因の影響(日本とフィンランドでの文化間比較など)について研究を行っている。認知心理学的な実験的検討に加え、質問紙調査や脳機能計測などの様々なアプローチから、多様な感覚を通した心の働きと、その多様性の背景にあるメカニズムの解明を目指している。

担当科目

心理学実験実習、心理学研究法、心理学文献講読 など

経歴

2010年3月 千葉大学文学部行動科学科 卒業
2012年3月 千葉大学大学院人文社会科学研究科博士前期課程 修了
2013年5月 高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター社会的支援部門 研究協力員(2014年3月まで)
2014年4月 日本学術振興会 特別研究員(DC2)(2016年3月まで)
2016年3月 千葉大学大学院融合科学研究科博士後期課程 修了 博士 (学術)
2016年4月 中央大学研究開発機構 機構助教(2019年3月まで)
2019年4月 日本学術振興会 特別研究員(PD)(2022年3月まで)
2021年4月 立命館大学OIC総合研究機構 プロジェクト研究員(2022年3月まで)
2022年4月 立命館大学OIC総合研究機構 客員研究員
2022年4月 立教大学現代心理学部 助教


主な著作

共著書(分担執筆)
氏家悠太 (2021). 『顔身体学ハンドブック』,「2-2心理学実験調査法」.河野哲也・山口真美・金沢創・渡邊克巳・田中章浩・床呂郁哉・高橋康介(編),東京大学出版会

論文
  1. Ujiie Y., & Takahashi, K. (2022). Associations between self-reported social touch avoidance, hypersensitivity, and autistic traits: Results from questionnaire research among typically developing adult. Personality and Individual Differences. 184, 111186
  2. Ujiie, Y., & Wakabayashi, A. (2022). Intact lip-reading but weaker McGurk effect in individuals with high autistic traits. International Journal of Developmental Disabilities, 68(1), 47–55.
  3. Ujiie Y., & Takahashi, K. (2021). Own-race faces promote integrated audiovisual speech information. Quarterly Journal of Experimental Psychology. Advance online publication, 174702182110444.
  4. Ujiie Y., Kanazawa, S., & Yamaguchi, M.K. (2021). The Other-Race-Effects in the McGurk effect in infancy. Attention, Perception, & Psychophysics, 83(7), 2924–2936.
  5. Ujiie Y., & Takahashi, K. (2021). Weaker McGurk effect for Rubin's vase-type speech in people with high autistic traits. Multisensory Research, 34(6), 663-679.
  6. Ujiie Y., & Takahashi, K. (2021). Psychometric properties of the Family Allocentrism Scale among Japanese adults. Heliyon, 7(1): e05871.
  7. 高橋康介,氏家悠太 (2021) オンライン視知覚実験の現状と課題,映像情報メディア学会誌,75(4), pp. 463-468
  8. Ujiie Y., Kanazawa, S., & Yamaguchi, M. K. (2020). Development of the multisensory perception of water in infancy. Journal of Vision, 20(8):5, 1–7.
  9. Ujiie Y., Kanazawa, S., & Yamaguchi, M.K. (2020). The other-race-effect on audiovisual speech integration in infants: A NIRS study. Frontiers in Psychology.11, 971
  10. 氏家悠太 (2020). 「素材質感」の視聴覚統合の脳内機構とその発達過程, 発達研究,第34巻, 27-34
  11. Kobayashi, M., Ikeda, T., Tokuda, T., Monden, Y., Nagashima, M., Mizushima, S., Inoue, T., Shimamura, K., Ujiie, Y., Arakawa, A., Kuroiwa, C., Ishijima, M., Kishimoto, Y., Kanazawa, S., Yamagata, T., Yamaguchi., M.K., Sakuta, R., & Dan, I. (2020). Acute administration of methylphenidate differentially affects cortical processing of emotional facial expressions in ADHD children as studied by functional near-infrared spectroscopy. Neurophotonics.,7(2), 025003.
  12. 氏家悠太 (2019). アニル・アナンサスワミー著 藤井留美訳 「The Man who wasn’t there. -Investigation into the new strange science of the self-」(書評),基礎心理学研究,第37巻,第2号, 163-164.
  13. 氏家悠太 (2019).  「素材質感」の視聴覚統合の発達,発達研究,第33巻, 123-128
  14. 氏家悠太 (2018). McGurk効果の多様性における環境要因と個人特性の影響.基礎心理学研究,第37巻,第1号,88-93.
  15. Ujiie, Y., Yamashita, W., Fujisaki, W., Kanazawa, S., & Yamaguchi, M.K. (2018). Crossmodal association of auditory and visual material properties in infants. Scientific Reports, 8, 9301.
  16. Ujiie, Y., Asai, T., & Wakabayashi, A. (2018). Individual differences and the effect of face configuration information in the McGurk effect. Experimental Brain Research, 236(4), 973–984.
  17. Tokuda, T,, Ikeda, T., Monden, Y., Mizushima, S. G., Inoue, T., Nagashima, M., Shimamura, K., Arakawa, A., Kobayashi, M., Kuroiwa, C., Ujiie, Y., Dan, H., Kyutoku, Y., Taniguchi, T., Shimoizumi, H., Yamagata, T., Yamaguchi, M. K., Kanazawa, S., Sakuta, R., & Dan, I. (2018). Methylphenidate-Elicited Distinct Neuropharmacological Activation Patterns Between Medication-Naive Attention Deficit Hyperactivity Disorder Children With and Without Comorbid Autism Spectrum Disorder: A Functional NearInfrared Spectroscopy Study. Neuropsychiatry, 8(2), 739-744.
  18. Ujiie, Y., & Wakabayashi, A. (2015). Psychometric Properties and Overlap of the GSQ and AQ among Japanese University Students. International Journal of Psychological Studies, 7(2), 195-205.
  19. Ujiie, Y., Asai, T., & Wakabayashi, A. (2015). The relationship between level of autistic traits and local bias in the context of the McGurk effect. Frontiers in Psychology, 6(891).
  20. Ujiie, Y., Asai, T., Tanaka, A., & Wakabayashi, A. (2015). The McGurk Effect and Autistic Traits: An Analogue Perspective. Letters on Evolutionary Behavioral Science, 6(2), 9-12.

マエダ カエデ

前田 楓

助教

心理学科

メッセージ

私たちは、お互いに協力しあって生活しています。これは一見すると、「あたりまえ」のように思われるかもしれません。でも、お互いに協力しあえることって実はとても不思議なことなんです。社会心理学は、このような不思議さについて、個人の心のあり方だけでなく、社会のあり方にも目を向けて、分析したり、理解しようとしたりします。私たちの身近な出来事に対してさまざまな視点を与えてくれる社会心理学は、とっても面白い学問です。

専門分野

社会心理学、教育心理学、学校心理学

主要な研究テーマ

社会心理学、教育心理学を専門としています。研究を進めていくうえでの私自身の主たる関心は、人々が示す協力行動にあります。協力行動は直観的な意思決定にもとづくものなのか、あるいは、集団の枠を超えた協力行動を促すためには何が必要となるのかという問いについて、実験的な手法を用いて検討しています。また、学校教育現場における諸課題をどのように解決していくかという実践的な問いにも関心があります。社会的環境要因の効果を重視する社会心理学の観点から、そうした課題解決を目指す具体的な手立ての考案についても研究をもとに進めています。

担当科目

心理学調査実習、社会調査演習、心理学統計法

経歴

2017年3月 安田女子大学心理学部心理学科 卒業
2019年3月 安田女子大学大学院文学研究科 博士前期課程 教育学専攻 教育学・心理学コース 修了
2021年4月 日本学術振興会特別研究員(DC2)
2021年4月 大阪市立大学大学院都市文化研究センター研究員
2022年3月 安田女子大学大学院文学研究科 博士後期課程 教育学専攻 単位修得退学
2022年4月 現職

主な著作

論文
  • Hashimoto, H., Maeda, K., & Matsumura, K. (2022). Fickle judgments in moral dilemmas: Time pressure and utilitarian judgments in an interdependent culture. Frontiers in Psychology, 13:795732.
  • Maeda, K., Hashimoto, H., & Sato, K. (2021). Creating a positive perception toward inclusive education with future-oriented thinking. BMC Research Notes, 14:467.
  • Hashimoto, H., & Maeda, K. (2021). Collegial organizational climate alleviates Japanese schoolteachers’ risk for burnout. Frontiers in Psychology, 12:737125.
  • 大下里・前田 楓・橋本博文 (2021). 保健室登校に対する一般教諭の否定的な態度を規定する心理的・社会的環境要因の検討 応用心理学研究, 47, 106-116.
  • 橋本博文・前田 楓 (2021). 養護教諭およびスクールカウンセラーとの連携・協働に対する公立小・中学校教諭の評価 応用心理学研究, 46, 284-285.
  • 前田 楓・橋本博文 (2021). 「命てんでんこ」の教えの実践はなぜ難しいのか?-仮想的な土砂災害ジレンマ状況における感情と理性のギャップの分析- 応用心理学研究, 46, 271-282.
  • Maeda, K., Hashimoto, H., & Sato, K. (2021). Japanese schoolteachers’ attitudes and perceptions regarding inclusive education implementation: The interaction effect of help-seeking preference and collegial climate. Frontiers in Education, 5:587266.
  • Maeda, K., & Hashimoto, H. (2020). Time pressure and in-group favoritism in a minimal group paradigm. Frontiers in Psychology, 11:603117.
  • Hashimoto, H., Maeda, K., Tomida, S., & Tanida, S. (2020). The association between the level of general trust and the judgment accuracy of group members’ cooperation in a social dilemma. Letters on Evolutionary Behavioral Science, 11, 27-30.
  • 前田 楓・橋本博文 (2020). 「命てんでんこ」の教えに学ぶ防災教育の可能性 -防災教育に対する教員の態度と学校組織風土の交互作用効果- 社会心理学研究, 35, 91-98.

イワタキ ダイジュ

岩瀧 大樹

教授

現代心理学研究科 臨床心理学専攻

専門分野

臨床心理学、スクールカウンセリング、心理教育

主要な研究テーマ

スクールカウンセリング、学校教育臨床を研究テーマとする。特に、困難を抱えた際の援助要請の方法、およびその援助要請の把握を中心に、問題の予防やキャリアデザインの観点からの支援を検討している。

ハラ シノブ

原 信夫

教授

現代心理学研究科 臨床心理学専攻

メッセージ

臨床心理学では、医療、福祉、教育、司法、産業など様々な領域での心理学的援助について、知見を積み重ねてきました。そうした知見を支える理論や学派には、たくさんの種類があります。最初のうちは、それぞれの理論や立場に共通する基本の知識を学びつつ、興味や関心に基づいて、一つの理論や学派を中心に学ぶことになるでしょう。そのとき、それ以外の理論や立場に対して、できるだけ開かれた態度で、できれば多くを学ぶことが大切です。私も最初は一人の先生につき、臨床のイロハから数年にわたるスーパーヴィジョンまで、ずっと教わってきましたが、その間にも、他の学派や領域の方々から、多くのことを学びました。一つのことを深く学ぶことと、幅広く様々な知識を身に着けること、臨床心理学を学ぶにはこの二つのことが重要だと思っています。

専門分野

臨床心理学、カウンセリング、体験過程

主要な研究テーマ

臨床心理学、特にカウンセリングの体験過程や体験様式を研究テーマとしている。クライエントの体験過程や体験様式に注目した支持や介入、体験的距離の扱い方、エピソードとして語られる出来事の扱い方について実践研究を行っている。また、保育者養成過程での、保育実習に関する不安や子どもの発達理解についても研究を行ってきた。

担当科目

臨床心理基礎実習2、臨床心理実習2

経歴

1991年3月 立教大学文学部心理学科卒業
1993年3月 立教大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程前期課程修了
2002年4月 清和女子短期大学専任講師
2003年4月 清和大学短期大学部専任講師
2007年4月 清和大学短期大学部准教授
2014年4月 清和大学短期大学部教授
2018年4月 立教大学現代心理学部心理学科教授

その他の主な職歴
大宮市教育相談所、千葉市児童相談所、志木市教育サービスセンター、小原クリニック、二松学舎大学学生相談室

主な著作

共著書(分担執筆)
  • 『子ども家庭支援論』 松倉佳子, 佐藤ちひろ共編著 2020, 北樹出版
  • 『子育て支援:「子どもが育つ」をともに支える』 松倉佳子, 佐藤ちひろ共編著 2020, 北樹出版
  • 『子ども家庭支援の心理学』 井上美鈴共編著 2019, 北樹出版
  • 発達を見る方法/保育における発達援助 蓮見元子編『保育の心理学Ⅱ』 50-56/95-113, 2014, 大学図書出版
  • 発達障害とは何か 加藤紀子編著『保育の心理学Ⅰ』 57-65, 2014, 大学図書出版
  • 学生相談と青年期の心理臨床…内面と現実を分けること 神田久夫編著 『心理援助アプローチのエッセンス』 134-144, 2013 樹村房

論文
  • 見学実習でのエピソード記述を子どもの発達理解へとつなげる試み 吉田絵美子共著 清和大学短期大学部紀要, 46, 151-160, 2018
  • 体験的距離をとりにくいクライエントへの対応 清和大学短期大学部紀要, 44, 1-10, 2016
  • 短大生の保育実習に関する不安:実習経験による比較 清和大学短期大学部紀要, 41, 51-59, 2013
  • カウンセリングにおいて『現実の出来事』をあつかうこと—学生相談の事例から— 清和大学短期大学部紀要, 38, 17-24, 2010
  • 短大生が語る実習体験 清和大学短期大学部紀要, 37, 17-24, 2009
  • 面接場面における感情エピソードの語りと記述 清和大学短期大学部紀要, 36, 1-8, 2008
  • 保育実習に関する不安について 清和大学短期大学部紀要, 35, 79-89, 2007
  • 感情エピソードによる認知評価説の検討 清和大学短期大学部紀要, 34, 1-10, 2006
  • エゴグラムとの比較による風景構成法の特徴について 清和大学短期大学部紀要, 32, 29-38, 2004
  • 神経性無食欲症の一事例—間接アプローチとしての描画・コラージュ— 清和女子短期大学紀要, 31, 17-24, 2003
  • 解離性の自傷行為をくり返した不登校女子の事例—現実の整理と位置づけ— 立教大学臨床心理研究, 3, 1-9, 2000
  • 強迫傾向のある不登校児の訪問面接について 立教大学臨床心理研究, 1, 26-33, 1998

ヘンミ トシロウ

逸見 敏郎

教授

現代心理学研究科 臨床心理学専攻

専門分野

臨床心理学、学校臨床、ライフコース論

主要な研究テーマ

臨床心理学、ライフコース論を研究テーマとする。特に、学校における心理臨床活動について心理臨床家と教員との有機的な連携の方法についての検討、ならびに人間形成における個人的要因と時代的要因の関連性の検討を質的分析方法に基づき行っている。

ヤマナカ ヨシエ

山中 淑江

教授

現代心理学研究科 臨床心理学専攻

研究分野

臨床心理学、カウンセリング、学生相談

主要な研究テーマ

臨床心理学を研究テーマとする。特に対話による精神療法・カウンセリングおよびグループ・アプローチを主なテーマとし、青年期を対象にカウンセリングと、エンカウンター・グループ、アサーション・トレーニングなどの心理教育プログラムの実践研究を行っている。

担当科目

臨床心理学特論1、臨床心理基礎実習2

映像身体学科 / 映像身体学専攻

エガワ タカオ

江川 隆男

教授 学部長・研究科委員長

映像身体学科/現代心理学研究科 映像身体学専攻

江川 隆男

メッセージ

映像身体学は、既存の知性や感性を批判する力を形成し、それと同時に、新たな考え方、感じ方、見方を表現にまでもたらすような力を養う学問である、と私は考えています。どんな場合でも、一方には何かを表現しようとする精神(イメージ、言葉、概念)があり、他方にはこの表現の内容となるような、何かを為そうとする身体(活動能力)があります。この両者についての批判的思考を社会に向けてともに身につけていきましょう。

専門分野

西洋近現代哲学、精神と身体の倫理学、反道徳主義的倫理学

主要な研究テーマ

西洋の近現代哲学を基盤としつつ、とくにスピノザ、ニーチェ、ドゥルーズといった反道徳主義の倫理学とその哲学思想を研究している。最大の課題は、二一世紀のエチカの形成にある。

担当科目

身体の思想、身体表現批評学、基礎演習、専門演習 など

経歴

1958年、東京生まれ。東京都立大学大学院博士課程単位取得退学。東京都立大学人文学部助手、首都大学東京都市教養学部助教を経て、現在、立教大学教授。博士(文学)。

主な著作

単著
  • 『存在と差異——ドゥルーズの超越論的経験論』(知泉書館、2003年)
  • 『死の哲学』(河出書房新社、2005年)
  • 『超人の倫理』(河出書房新社、2013年)
  • 『アンチ・モラリア——〈器官なき身体〉の哲学』(河出書房新社、2014年)
  • 『スピノザ『エチカ』講義——批判と創造の思考のために』(法政大学出版局、2019年)

訳書
  • アンリ・ベルクソン『ベルクソン講義録Ⅲ』(共訳、法政大学出版局、2000年)
  • ジル・ドゥルーズ『無人島 1953-1968』(共訳、河出書房新社、2003年)
  • ジル・ドゥルーズ『狂人の二つの体制 1975-1982』(共訳、河出書房新社、2004年)
  • ジル・ドゥルーズ『狂人の二つの体制 1983-1995』(共訳、河出書房新社、2004年)
  • エミール・ブレイエ『初期ストア哲学における非物体的なものの理論』(月曜社、2006年)
  • エドワード・ケーシー『場所の運命——哲学における隠された歴史』(共訳、新曜社、2008年)
  • ジル・ドゥルーズ『ニーチェと哲学』(河出文庫、2008年)
  • ジル・ドゥルーズ、クレール・パルネ『ディアローグ——ドゥルーズの思想』(共訳、河出書房新社、2011年)

ヒダカ ユウ

日高 優

教授 学科長

映像身体学科/現代心理学研究科 映像身体学専攻

日高 優

メッセージ

私たちの日常に深く広く浸透する映像。私はその存在を通して、人が生きることや社会について探究しています。皆さんも共に船出しませんか。まずは、映像を学ぶ意義、それから映像を通して学ぶ意義を知り、その歓びを感受しましょう。そして、例えば、次のように問うてみましょう。映像は、私たちに何を可能にし、何をもたらしたのか? 見ることの責任や倫理は? あるいは、見ることの歓びはどこからくるのか? こうして、自らの身体と思考とでアクチュアルな問いに向かうあなたのレッスンが始まります。

専門分野

映像身体学、表象文化論、写真論

主要な研究テーマ

写真や絵画を中心とする表象文化、映像研究をおこなっています。これまでは特にアメリカや日本の映像、とりわけ写真を通して、社会の存在様態とわれわれの生のありようを解析し、その可能性を探究してきました。目下、映像身体学を深めるべく、ベルクソンの哲学を参照点としながら、映像と身体の関係や、潜在性としての写真や世界のありようを探索しています。

担当科目

映像身体学入門、基礎演習、専門演習、映像学特殊演習 など

経歴

東京生まれ。
東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程満期単位取得。
群馬県立女子大学を経て、現在、立教大学教授。
現代のアメリカや日本を主なフィールドとして、写真や絵画などの表象文化、映像研究をおこなう。

主な著作

  • 『映像と文化』(京都造形芸術大学東北芸術工科大学出版局藝術学舎、2016年、監修・共著)
  • 『ニューヨーク 錯乱する都市の夢と現実』(竹林舎、2016年、共著)
  • 『<風景>のアメリカ文化学』(ミネルヴァ書房、2011年、共著)
  • 『現代アメリカ写真を読む——デモクラシーの眺望』(青弓社、2009年、単著、第一回表象文化論学会賞)
  • 『美術史の7つの顔』(未来社、2005年、共著)
  • 『現代写真のリアリティ』(角川書店、2003年、共著)

論文

  • 「映像消費の時代における脱社会的社会批判——アンディ・ウォーホルのポップアートを巡って」『立教アメリカン・スタディーズ』
    (2013年3月、単著論文)
  • 「写真の森に踏み迷う——ウィリアム・エグルストンの世界」『写真空間4』(青弓社、2010年、単著論文)

カトウ チエ

加藤 千恵

教授

映像身体学科/現代心理学研究科 映像身体学専攻

加藤 千恵

メッセージ

「気」が集まると人の形ができて生命が宿り、気が散じると死ぬ、と古代中国では考えられていました。「道教」という古代の教えが説く究極の目的は、根源的な気を得て不死の身体を練り上げるというものです。荒唐無稽に聞こえるかもしれませんが、もしかすると、現代を生きるわたしたちにも、身体について考えるヒントを与えてくれるかもしれません。

専門分野

中国道教思想史

主要な研究テーマ

古代中国の身体観・生命観を研究テーマとする。目下、取り組んでいるのは、煉丹術の思想、道教および中国医学関連の身体図の解読、中国の「懐胎十月観」の調査、「陰陽」「五行」「八卦」等によってシンボリックに表現される生命理論の解明である。これらの身体や生命に関する古代の知について、老い、健康志向といった現代的な問題も視野に入れつつ考えてみたい。

担当科目

養生論の思想、身体学文献講読 など

経歴

1967年、愛媛県に生まれる。1991年、愛媛大学法文学部卒業。2000年、大阪市立大学文学研究科後期博士課程修了。東京理科大学准教授を経て、現在、立教大学教授。

主な著書、翻訳

  • 不老不死の身体—道教と「胎」の思想 大修館書店 2002(単著書)
  • R.J.スミス著 通書の世界—中国人の日選び 凱風社 1998(共訳書)
  • 鉛汞小考 東方宗教第130号 2017(単著論文)
  • 相い雑わること錦のごとし—「術」の五行 術の思想 風響社 2013(単著論文)
  • 帰土の生命説 陰陽五行のサイエンス 思想編 2011(単著論文)
  • 『後漢書』方術伝の構成についての一考察(上・中) 東京理科大学紀要(教養篇)第41・42号 2009・2010(単著論文)
  • 内景図覚書 古代中国における美・気・忌・死(科研報告書附篇)2008(単著論文)
  • 道教における水の身体論 宮澤正順博士古希記念東洋—比較文化論— 青史出版 2004(単著論文)
  • 胎の思想 講座道教第3巻道教の生命観と身体論 雄山閣 2000(単著論文)
  • 煉丹術の世界—不老不死への道— 大修館書店 2018(共著書)

シノザキ マコト

篠崎 誠

教授

映像身体学科/現代心理学研究科 映像身体学専攻

篠崎 誠

メッセージ

映画は決して「物語」の絵解きではありません。そこには、映画ならではの固有の時間、空間、運動の表現方法があります。同時に映画は非常に不自由なメディアです。しかし、その不自由さにとことん向かい合い、格闘することからしか映画独自の表現は生まれません。ジャンルや国籍、製作年度をこえ、様々な映画作品に触れることで思考し、カメラやマイクを実際に使うことで共に「映画」に対する思考を深めていきましょう。

専門分野

映画

主要な研究テーマ

映像・映画製作を研究テーマとする。単なる物語の絵解きとしてではなく、映画ならではの時間と空間、運動を、具体的な映像作品を製作すること、すなわち実践を通じて探求していく。また作品製作だけを特別視することなく、一本の映像作品を企画し、脚本化、配役、諸準備を経て、撮影、編集、仕上げから、上映まで含めた統括的な視点から映像・映画について考えている。

担当科目

{学部}入門演習、基礎演習、専門演習、映像系ワークショップ、卒業制作指導、映像表現史
{大学院}映像論ワークショップ、修士論制作指導

経歴

1986年3月 立教大学文学部心理学科卒業
1986年4月 (株)西武百貨店 シネセゾン渋谷勤務
1990年4月 アテネフランセ文化センター 映写および企画スタッフ
1993年4月 フリーランスの映画ライターとして活動
1995年6月 初監督作『おかえり』完成。以後、映画監督として現在にいたるまで活動
1997年9月 (非営利活動法人)映画美学校 講師
1999年4月 立教大学文学部比較文芸思想コース 講師
2000年4月 ENBUゼミナール 講師
2006年4月 立教大学現代心理学部映像身体学科 教授

主な著作
共著書(分担執筆)
  • 「サイコの世界」(「映画は狂気をどう描いてきたか」他 朝日新聞社 1993)
  • 「黒沢清の恐怖の映画史」(黒沢清との共著 青土社 2003)
  • 「ジョージ・A・ロメロ 偉大なるゾンビ映画の創造者」(序章 「見るものの人生を変えてしまう映画」 洋泉社 2017)
  • 「謎の映画」(「ジェフ・リーバーマン」「ラリー・コーエン」 洋泉社 2017)
  • 「映画監督 神代辰巳」(「傷だらけの挽歌 『櫛の火』論」 国書刊行会 2019)


主な映画、テレビ、映像作品(長編作品のみ)
  • 1996年 おかえり
    *ベルリン国際映画祭フォーラム部門最優秀新人監督(ヴォルフガング・シュタウテ)賞、モントリオール世界映画祭新人監督グランプリ、テサロニキ国際映画祭監督賞、ナント三大陸映画祭主演女優賞、ダンケルク映画祭グランプリ他11賞受賞
  • 1999年 ジャム・セッション『菊次郎の夏』公式海賊版(テレビドキュメンタリー、劇場公開)
  • 2001年 忘れられぬ人々
    *ナント三大陸映画祭主演男優賞、主演女優賞、バンクーバー映画祭ドラゴン&タイガーアワード・スペシャルメンション
  • 2002年 浅草キッドの浅草キッド(テレビドラマ、劇場公開)
  • 2003年 犬と歩けば チロリとタムラ
    *上海国際映画祭ニュータレント部門グランプリ
  • 2007年 0093女王陛下の草刈正雄
  • 2008年 天国のスープ(テレビドラマ)
  • 2009年 クエスト 探求者たち 第1回「映画監督 北野武」(テレビドキュメンタリー)
  • 2010年 東京島
  • 2012年 あれから
  • 2013年 ACTION!(ドキュメンタリー)
  • 2016年 SHARING(宮崎映画祭 金のはにわ賞=最優秀作品賞)
  • 2019年 共想

タザキ ヒデアキ

田崎 英明

教授

映像身体学科/現代心理学研究科 映像身体学専攻

田崎 英明

メッセージ

映像身体学科はまったく新しい存在です。私自身、初めての立教大学生活となります。新しい建物が立ち並ぶキャンパスで右も左も分からない状態ですが、私たちの目の前には新しい可能性がここかしこに満ち溢れていることは確実です。学生の皆さんも私たち教員同様、映像身体学科の可能性を実現していく担い手です。いっしょに楽しく「他に類のない大学」を作っていきましょう。

専門分野

身体社会論

主要な研究テーマ

身体社会論、身体政治論、ジェンダー/セクシュアリティ論を担当する。 最近の研究テーマ:1.ポストゲノムとグローバリゼーションの時代の生—政治、2.贈与の存在論、3.表現のエコロジーと実在論。

担当科目

身体社会論、ジェンダー文化論 など

経歴

1960年東京生まれ。一橋大学社会学部卒、東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。専門は身体社会論、身体政治論、ジェンダー/セクシュアリティ理論。著書に『夢の労働 労働の夢』(青弓社)、『ジェンダー/セクシュアリティ』(岩波書店)、『カラヴァッジョ鑑』(共著、人文書院)、訳書にスラヴォイ.ジジェク『否定的なもののもとへの滞留』(共訳、ちくま学芸文庫)。

マツダ マサタカ

松田 正隆

教授

映像身体学科/現代心理学研究科 映像身体学専攻

松田 正隆

メッセージ

演劇作品の演出と戯曲を書くことを専門にしています。劇のなかで演技をすることはどのようなことなのか、劇のなかに別の時間が生まれるというのはどういうことなのか、ということを考えてみたいと思っています。そのためには、演劇にまとわりついている常識を疑うところから始めたいとも思います。一人の人間が誰かの前に現れるということはとても重大なことではないでしょうか。

専門分野

演劇の演出、劇作

主要な研究テーマ

劇作及び演劇の上演を演出することで、劇の時間や空間に人間が存在するということを考えたい。演劇の上演にいたるプロセス、そのことによって生じる演技者と観客の知覚の交流や身体の状態を考察すること。「演劇」と「映像や音響」との関わりを模索すること。それらは、この世界においてさまざまなメディアや出来事にさらされているわたしたちの身体を探求することでもある。

担当科目

身体論ワークショップ など

経歴

1962年長崎県生まれ。立命館大学文学部卒。
劇作として「海と日傘」(岸田戯曲賞)「夏の砂の上」(読売文学賞)などがある。
演劇を上演する集団「マレビトの会」代表。

主な上演作品

  • 「声紋都市」(09)
  • 「PARK CITY」(09)
  • 「HIROSHIMA HAPCHOEN」(10)
  • 「アンティゴネーへの旅の記憶とその上演」(12)
  • 「福島を上演する」(16)

ヨコヤマ タロウ

横山 太郎

教授

映像身体学科/現代心理学研究科 映像身体学専攻

横山 太郎

メッセージ

本学科で私は、日本の身体文化・身体思想の分野を担当します。歌舞伎や能楽のような古典演劇と、身体の表現と伝承をめぐる思想を軸としつつ、そのほか広義の芸能(民俗芸能や儀礼、現代の演劇・ダンス・商業舞台・表現スポーツ等)、武術や茶道や礼法、身体習俗(養生法や刺青)など、幅広い対象を視野に入れて授業や卒論指導をおこないます。授業を通じて皆さんには、文献資料に基づく文化史研究、作品の表現分析と解釈、現場へのフィールドワーク、身体とパフォーマンスの理論研究などの学問手法を修得してもらいます。皆さんが大学で学ぶ楽しさを思う存分味わってくれることを期待しています。

専門分野

演劇学(特に能楽)、身体文化研究

主要な研究テーマ

私たちの身体は文化の中でどのように変容していくのか。これが私の研究テーマです。その具体的なフィールドとして能楽を選び、世阿弥時代から現代に至る身体技法・身体表現の歴史的変化を研究してきました。このほか、哲学・現代演劇論・文学理論・人類学等の成果を日本の古典芸能の研究に援用しつつ、そこから得た知見をそれらの諸学問に返すような、学際的な芸能研究のプロジェクトに従事しています。また、観世文庫調査プロジェクトの一員として、観世アーカイブ(観世家所蔵文献資料のデジタルアーカイブ)の構築と公開も手がけています。

担当科目

基礎演習、入門演習、専門演習、芸能の理論と歴史、など。

経歴

2002年3月 東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻 単位取得満期退学
2002年4月 同専攻 助手
2005年4月 東京大学UTCP 研究拠点形成特任研究員
2006年4月 跡見学園女子大学文学部 専任講師
2009年4月 同学部 准教授
2018年4月 同学部 教授
2019年4月 立教大学現代心理学部映像身体学科 教授

主な著作

  • 『観世文庫所蔵能楽資料解題目録』檜書店、2021年1月。(松岡心平、高橋悠介と共編)
  • 松岡心平編『中世に架ける橋』森話社、2020年3月。(分担執筆「「現代思想」と能──1970〜80年代を中心に」)
  • 松岡心平編『観世元章の世界』檜書店、2014年7月。(分担執筆「能の舞を記譜すること──観世元章の型付『秘事之舞』をめぐって」)
  • 鈴木健一編『鳥獣虫魚の文学史──日本古典の自然観3虫の巻』三弥井書店、2012年1月。(分担執筆「能〈土蜘蛛〉」)
  • 『아시아의 문화예술(アジアの文化芸術)』大邱大学出版部 、2011年3月。(朴鎭泰、金賢旭らと共著)

論文
  • 「近代能楽のわざと表現(一)〜(六)」『観世』 84巻5号〜85巻3号、2017年5月〜2018年3月。
  • 「演劇的フィクションの構造──能の語りをめぐって」『早稲田文学』2017年春号、 71–77頁、2017年5月。
  • 「亡霊の話法──能と現代演劇における語り」『viewpoint』77号、1–5頁、2016年12月。
  • 「能面のペルソノロジー——和辻哲郎と坂部恵」『表象』6号、41–49頁、2012年3月。
  • 「身体の近代──三世井上八千代と観世元滋」『表象』4号、77–93頁、2010年3月。
  • 「能勢朝次の世阿弥解釈における「型」と「無心」──西田幾多郎の影響をめぐって」『国文学 解釈と教材の研究』50巻7号、129–138頁、2005年7月。
  • 「日本的身体論の形成──「京都学派」を中心として」『UTCP研究論集』2号、29–44頁、2005年3月。
  • 「世阿弥発見──近代能楽史における吉田東伍『世阿弥十六部集』の意義について」『超域文化科学紀要』 9号、19–45頁、2004年9月。
  • 「天女舞の身体技法──カマエ成立以前の能の身体」『ZEAMI:中世の芸術と文化 1』(森話社)、170–198頁、2002年1月。

オオヤマ ノリヨシ

大山 載吉

准教授 専攻主任

映像身体学科/現代心理学研究科 映像身体学専攻

大山 載吉

メッセージ

「生物はそれぞれに固有の身体をもって生きて在る」——映像身体学はこの当たり前の事実を決して手放さず、環境のただなかで我が身を折り開きながら、日常的な知覚や感覚を深めて、ついにはその本性を変容させるプロセスを生きる学問だと思います。各人の〈折り開き〉はそれぞれに固有の〈表現〉(=行為や作品など)として現れるでしょうが、そのとき〈創造〉の意味もまた大きな変容を遂げているはずです。

専門分野

映像身体学、哲学

主要な研究テーマ

哲学を通じて、〈思考〉、〈時間〉、〈生成〉、〈身体〉、〈言語〉、〈知覚〉、〈イマージュ〉といったテーマ群に取り組んでいます。また、日本古来の技芸や身体の在り方にも関心を持っています。

担当科目

映像身体学入門、基礎演習、専門演習、映像身体学概説など。

経歴

慶應義塾大学文学部哲学科卒業
慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程前期哲学専攻修了
立教大学大学院文学研究科博士課程後期フランス文学修了
博士(文学)
立教大学兼任講師を経て、現在立教大学現代心理学部准教授

主な著作

  • 『ドゥルーズ 抽象機械 〈非〉性の哲学』、河出書房新社(単著)
  • 『ドゥルーズ 生成変化のサブマリン』、白水社(共著)
  • 『ドゥルーズ/ガタリの現在』、平凡社(共著)
  • 『ドゥルーズ 千の文学』、せりか書房(共著)

論文

  • 「重なり合う哲学——ドゥルーズとヒューム——」(『現代思想』2008年12月号所収、青土社)
  • 「沈黙と饒舌——ソシュールとドゥルーズの出会い(損ね)」(『思想』2007年11月号所収、岩波書店) など

翻訳

  • アンドリュー・カルプ『ダークドゥルーズ』、河出書房新社 など
  • ピエール・モンテベロ 『ドゥルーズ 思考のパッション』、河出書房新社(共訳)

タキナミ ユウキ

滝浪 佑紀

准教授

映像身体学科/現代心理学研究科 映像身体学専攻

メッセージ

20世紀において映画が持っていた意味とは何でしょうか。テレビやコンピューターもなく、ヴィデオゲームもスマートフォンもない時代に、大きなスクリーンで見られる動く映像が持つ意味は、たんにその映画作品のなかで描かれる物語をはるかに超えています。社会的文脈を十分に考慮に入れつつ、映画が持つ意味を経験や美学という観点から考えてみましょう。すると、20世紀に人間が歩んできた歴史が浮かび上がってきます。メディアがすみずみまで浸透した現在のわたしたちは、こうした歴史の延長上に生きているのです。

専門分野

映画研究、メディア論

主要な研究テーマ

1920年代から1930年代にかけてのサイレント映画を、ハリウッド映画が小津安二郎という日本の映画監督にどのような影響を与えたかという点に注目しながら、とりわけ映画美学という観点から研究しています。近年では、映画のみならず、テレビやミュージックヴィデオ、アニメなどの視覚メディアの経験とは何かという問いを立て、個別のコンテンツについて分析しています。

担当科目

映像社会論、フィルム・スタディーズの基礎など。

経歴

2012年3月 シカゴ大学映画メディア学部 博士課程修了
2012年4月 東京大学大学院情報学環 特任講師
2014年4月 東京大学大学院情報学環 特任准教授
2015年4月 城西国際大学メディア学部メディア情報学科 准教授
2021年4月 立教大学現代心理学部映像身体学科 准教授

主な著作

  • 『小津安二郎 サイレント映画の美学』(慶應大学出版会、2019年)


共著書(分担執筆)
  • 『牧野守 在野の映画学』(太田出版、2021年、分担執筆)
  • 『『ロードス島戦記』とその時代——黎明期角川メディアミックス証言集』(KADOKAWA、2019年、共編)
  • ミリアム・ブラトゥ・ハンセン『映画と経験——クラカウアー、ベンヤミン、アドルノ』(法政大学出版局、2017年、共訳)


論文
  • 「TWICEの身振り——デジタルメディア時代におけるミュージックヴィデオ」『城西国際大学紀要』27号5巻(2019)、1-16頁
  • 「過去の痕跡の現前化——1970年代NHKドキュメンタリー番組の分析」『城西国際大学紀要』27号5巻(2019)、17-34頁
  • 「きらめく世界の唯物論——新海誠作品における風景について」『城西国際大学紀要』26号5巻(2018)、1-17頁

ジャレオ オサム

砂連尾 理

特任教授

映像身体学科/現代心理学研究科 映像身体学専攻

砂連尾 理

メッセージ

ダンス作品の振付・演出や身体ワークショップを研究しています。様々なダンスが存在する今日において、踊るということにはどういう意味と可能性があるのでしょう?自らのダンスの意味を身体を使い実践を通して考察していきます。ダンスとは何か?また、ダンスはいつダンスとして発生するのか?そんなダンスへの問いは身体のことだけでなく社会や制度また人間とは何かを考えることに繋がります。そして、その問いの先に、新たな身振り、ダンス、生き方を皆さんと一緒に創造していけたらと思います。

専門分野

ダンスの振付、演出、身体ワークショップ

主要な研究テーマ

あらゆる関係性の中から生まれてくるダンスを研究する。文化や言葉が異なる身体や障がいを抱えた身体に老いの身体、目の前で遭遇した全ての身体、物、場所、環境との関係、また対話を通してダンスは生まれるのかもしれない。そしてその眼差しを死者にまで広げ、媒介としての身体・ダンスを探求していきたい。

担当科目

専門演習、基礎演習、入門演習、身体系ワークショップ、身体論ワークショップ

経歴

1965年 大阪市生まれ
1990年3月 同志社大学経済学部卒
2002年7月 「明日はきっと晴れるでしょ」(寺田みさことの共同振付・出演作品)がTOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD
2002にて、「次代を担う振付家賞(グランプリ)」、「オーディエンス賞」をW受賞
2004年 京都市芸術文化特別奨励者
2008年 文化庁・新進芸術家海外留学制度の研修員としてドイツ・ベルリンに1年間滞在

主な上演作品

  • 「Thetaer Thikwa+循環プロジェクト」(2009〜2012)
  • 「とつとつダンス」(2010)
  • 「とつとつダンスpart.2-愛のレッスン」(2014)
  • 「猿とモルターレ」(2013〜2017)
  • 「変身—ええ、私です。又あなたです。」(2020)

主な著書

  • 老人ホームで生まれた<とつとつダンス>ーダンスのような、介護のような(晶文社)


共著書(分担執筆)

  • 映像で学ぶ舞踊学(大修館書店)

ヤマダ タツヤ

山田 達也

特任准教授

映像身体学科/現代心理学研究科 映像身体学専攻

山田 達也

メッセージ

イメージをどう映像に焼付けられるか。表現するにはまずはしっかりと見つめる事、そして表現する技術。技術を持てば表現の奥ゆきが深まり作品を作る事が楽しくなるはずです。映画作りの現場では常に決まった答えはありません。その答えは皆さんの「映像表現の引出し」を少しずつ増やして「自分なりの表現を導き出す力」を養うところからみつけていくのです。

専門分野

映画、撮影照明技術

主要な研究テーマ

映画における撮影、照明技術を研究テーマとする。フィルム、ビデオ、デジタルと撮影フォーマットは変遷し、特にデジタル化後はそのスピードは加速し4K映像、8K映像などさらに高精細になっている。また、今日の映画ではCG合成におけるVFXが当たり前に使われているのが現実である。テクノロジーの進化はその事自体素晴らしい事ではありバーチャルな世界に引き込まれる人も多い事であろう。だが撮影者は切り取るフレームで観客に「何を見せ何を感じさせたいのか」の原点を失ってはならない。フィクション、ノンフィクションに関わらずそこにはドラマが表現されなければ何の感動もないであろう。そのためにはそれを表現出来る技術が必要である。逆に言えば技術が向上すれば表現の選択肢も増えその事は作品全体のクオリティーにも繋がっていく。劇映画では演出や演技者の力量や背景によって大きく作品は左右される。そしてそれを切り取る撮影者のフレーミング、カメラワークによって現実化される。最終的にはそれらすべてを包み込む「光と陰」の表現がすべてを調和させる、それが映画におけるショットである。こうした表現手法を探求する。

担当科目

映像技術入門A,B、映像技術中級1,2、映像系ワークショップ5、映像論ワークショップ5

経歴

1959年生まれ 埼玉県出身。 和光大学 人文学部芸術学科卒。
映画制作部、助監督を経てカメラマン瀬川順一に師事、撮影助手となりドキュメンタリー映画、企業VPに参加。電通映画社などでCM、IMAXなど大型映像に参加。石原プロモーションにてカメラマン金宇満司に師事。映画、テレビドラマ、CMなどの撮影助手を経て独立。 映画、テレビの撮影技師。
映画美学校技術講師。 SKIPシティ映像ミュージアム映像教育担当インストラクター。
(一社)日本映画テレビ技術協会会員。日本アカデミー賞協会会員。
2006年 「鎌倉映画制作講座」(川喜多記念財団)技術講師
2007年 東京藝術大学大学院映像研究科非常勤講師
2008年/2009年/2010年 港区文化芸術振興基金助成事業「映画の時間 子ども映画制作ワークショップ」(東京フィルメックス実行委員会)技術講師
2010年/2015年 北海道むかわ町「田んぼdeミュージカル委員会」(地域高齢者による映画制作)技術指導
映画「赤い夕陽の爺ジュリー」、「ここはわしらの天国だ」(総合指導 崔洋一監督)
2012年 「山王祭連合渡御ライブ配信」(京橋、日本橋町会)総合監修
2014年 平成26年度次世代の文化を創造する新進芸術家育成事業
「16ミリフィルムによる映画制作者育成ワークショップ」(主催:文化庁)総合講師

主な撮影担当作品

テレビドラマ
  • テレビ朝日 『西部警察 SPECIAL』(04年)監督:村川透
  • BSフジ 連続ドラマ 『スミレ♡16歳』(08年)監督:及川拓郎/久保田博紀
  • WOWOW 連続ドラマW 『60 誤判対策室』(18年)監督:熊切和嘉
  • TV東京 連続ドラマ「お茶にごす」(21) 監督:古澤 健 / 高土浩二

映画
  • 『田神有楽』(02年)監督:加藤哲
  • 『狂気の海』(08年)監督:高橋洋
  • 『辺境幻想』(10年)監督:金子雅和
  • 『鏡の娘』(10年)監督:金子和雅
  • 『making of LOVE』(10年)監督:古澤健
  • 『夢の力』(11年)監督:岸建太朗
  • 『旧支配者のキャロル』(12年)監督:高橋洋
  • 『橙と群青』(13年)監督:赤羽健太郎
  • 『あれから』(13年)監督:篠崎誠
  • 『イヌミチ』(14年)監督:万田邦敏
  • 『THE Salada Rudies/サラダルーディーズ』(15年)監督:浅沼直也
  • 『雨にゆれる女』(16年)監督:半野喜弘
  • 『愛∞コンタクト~おはよう、マコちゃん~』(16年)監督:深井朝子
  • 『SYNCHRONIZER/シンクロナイザー』(17年)監督:万田邦敏
  • 『霊的ボリシェビキ』(18年)監督:高橋洋
  • 『教誨師』(18年10月6日から公開)監督:佐向大
  • 『AGANAI 地下鉄サリン事件と私』(20)監督:さかはらあつし

ナガト ヨウヘイ

長門 洋平

助教

映像身体学科

長門 洋平

メッセージ

「わたし」の感性やフィーリングなるものは、実は「わたし」のものではありません。「わたし」が身をおいてきた/おいている社会的・文化的「状況」こそが、己の価値観のみならず感覚や感性のあり方まで規定してしまうからです。だからこそ、映画などの様々な娯楽=芸術を徹底的に思考するという行為は、好き嫌いや快不快といった己の「核」を一旦宙づりにすることで、外界や他者に向けるわたしたちの目や耳をしなやかに作りなおしていくプロセスとなるのだと思います。

専門分野

映画研究、聴覚文化論

主要な研究テーマ

「聴く」ことを主軸とした映画研究を行なっています。映画の映像ないし物語と、さまざまな聴覚的要素(声、音楽、もの音、ノイズ、沈黙など)はどのような関係を結んでいるのか、われわれの映画体験にとって音が担う役割とは何なのかということを考えています。「映画の音」研究は、映画史、美学的なテクスト分析、音楽研究、文化研究、メディア論といった多様な方法論的スタンスに対して開かれていますが、このようなアプローチに立脚した作品分析に加えて私は近年、映画や音楽をとりまく産業の問題(メディアミックスなど)にも関心を持っています。また、映画学における従来的な物語論を再考することで、映画の音は「どこ」から発せられているのかという問題を整理するための概念的な作業も当面の課題です。

担当科目

基礎演習、専門演習、視聴覚文化論など

経歴

2004年3月 横浜国立大学教育人間科学部マルチメディア文化課程 卒業
2006年3月 横浜国立大学大学院教育学研究科芸術系教育専攻修士課程 修了
2012年3月 総合研究大学院大学文化科学研究科国際日本研究専攻博士課程 修了
2012年4月 国際日本文化研究センター 機関研究員
2012年4月 京都外国語大学外国語学部 非常勤講師
2012年9月 花園大学文学部 非常勤講師
2013年9月 大手前大学メディア・芸術学部 非常勤講師
2014年4月 京都精華大学ポピュラーカルチャー学部 非常勤講師
2016年4月 立命館大学映像学部 非常勤講師
2017年9月 京都造形芸術大学芸術学部 非常勤講師
2019年4月 京都市立芸術大学音楽学部 非常勤講師
2020年4月 立教大学現代心理学部 助教

主な著作

単著
  • 『映画音響論 溝口健二映画を聴く』みすず書房、2014年1月


共著書(分担執筆)
  • 「映画にとって「物語世界の音」とはなにか——ヤン・シュヴァンクマイエル『アリス』を例に」(細川周平編著『音と耳から考える——歴史・身体・テクノロジー』アルテスパブリッシング、2021年10月)
  • 「アルバート・アイラーによる映画音楽——『ニューヨーク・アイ・アンド・イヤー・コントロール』をめぐって」(細田成嗣編『AA 五十年後のアルバート・アイラー』カンパニー社、2021年1月)
  • “The Dawn of the Talkies in Japan: Mizoguchi Kenji's Hometown,” translated by Michael Raine. In The Culture of the Sound Image in Prewar Japan (edited by Michael Raine and Johan Nordström. Amsterdam: Amsterdam University Press, 2020).
  • 「『君の名は』の歌声——戦後日本の「メディアミックス」と聴覚文化」(谷川建司編『映画産業史の転換点——経営・継承・メディア戦略』森話社、2020年7月)
  • 「破局と近視——宮崎駿『風立ちぬ』について」(ミツヨ・ワダ・マルシアーノ編著『〈ポスト3.11〉メディア言説再考』法政大学出版局、2019年2月)

論文
  • 「日本トーキー時代の黎明——溝口健二『ふるさと』(1930)をめぐって」(『演劇映像学2011』第1集、2012年3月)
  • 「溝口健二『残菊物語』試論——音、沈黙、怪談」(『演劇映像学2010』第1集、2011年3月)
  • 「溝口健二『赤線地帯』(1956)の音響デザイン——黛敏郎の客観主義的映画音楽について」(『演劇映像学2009』第1集、2010年3月)
  • 「溝口映画の音楽に関する一考察——早坂文雄と『近松物語』『楊貴妃』について」(『演劇映像学2008』第1集、2009年3月)

その他
  • 「肉とノイズ——フレデリック・ワイズマン映画の音風景」(『ユリイカ』2021年12月号)
  • 「疑問符の聞き方——坂元裕二『カルテット』の音響設計をめぐって」(『ユリイカ』2021年2月号)
  • 「ペドロ・コスタの音像」(『ユリイカ』2020年10月号)
  • 「映画音響理論はどこまでミュージック・ヴィデオを語れるか——宇多田ヒカル『Goodbye Happiness』を例に」(『エクリヲ』第11号、2019年11月)
  • 「耳のイマジナリーライン——濱口竜介、あるいは「東北記録映画三部作」の聴覚性について」(『ユリイカ』2018年9月号)

ミヤガワ マリコ

宮川 麻理子

助教

映像身体学科

メッセージ

目の前に現れては消えていく、瞬間の芸術であるダンスやパフォーマンスを研究するというのはどういうことでしょうか?その芸術を見たときの記憶、それを捉えた映像や写真、また劇評やアーティスト自身によるテクストなど、様々な素材を通じて言語化し思考するわけですが、そのプロセスは、時に困難を感じることもあります。
しかしこれらのパフォーマンスを分析していくと、身体に対する別の見方、ある時代の政治・社会・歴史、あるいは思いがけない繋がりが立ち現れます。
ダンスやパフォーマンスを検討することで見えてくる多層的な出来事を、皆さんとともに考えていきたいと思っています。

専門分野

舞踊学 表象文化論

主要な研究テーマ

ダンスを中心とする舞台芸術を、その創作プロセス、作品の美学、時代背景との関わりなど、あらゆる角度から分析し考察しています。また、研究の中で蓄積された「知」と創作現場の「知」の交流の方法を模索しています。
現在の主な関心は以下の3点です。
  1. 戦後日本で発展した前衛的な身体芸術である「舞踏」を研究しています。とりわけ、作品の創作プロセスにおいて書かれたテクストの役割、つまり言語と身体の結びつきを、ダンス一般にも拡張して検討する方法を模索しています。
  2. 舞踏が昨今の舞台芸術、特にコンテンポラリーダンスへもたらした影響や、日本のコンテンポラリーダンスの現状を、美学的・歴史的に考察しています。
  3. 戦前〜戦後のモダンダンスにも関心を持っています。特に、日本の舞台芸術の中で「黒人がどのように表象されてきたのか」という観点から検討しています。


担当科目

基礎演習、専門演習、パフォーマンスと身体など

経歴

2008年3月 慶應義塾大学文学部美学美術史学専攻 卒業
2010年3月 東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻修士課程 修了
2014年4月 日本学術振興会特別研究員DC2
2017年3月 東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程 単位取得満期退学
2017年4月 開智国際大学 非常勤講師
2018年4月 千葉大学国際教養学部 非常勤講師
2019年4月 早稲田大学 演劇博物館招聘研究員
2019年9月 尚美学園大学芸術情報学部 舞台表現学科 兼任講師
2020年7月 博士(学術・東京大学)
2020年9月 東京都立大学 人文社会学部人文学科 非常勤講師
2021年4月 立教大学現代心理学部映像身体学科 助教

主な著作

共著書(分担執筆)
  • The Routledge Companion to Butoh Performance, ed. Bruce Baird, Rosemary Candelario, Abingdon & NY: Routledge, 2019.


翻訳
  • シルヴィアーヌ・パジェス『欲望と誤解の舞踏—フランスが熱狂した日本のアヴァンギャルド』(Sylviane Pagès, Le butô en France : Malentendus et fascination, Centre national de la danse, Pantin, 2015.)パトリック・ドゥヴォス監訳、北原まり子・宮川麻理子共訳、慶應義塾大学出版会、2017年。


論文
  • (共著)Rina TANAKA, Mariko MIYAGAWA, Ken HAGIWARA and Hayato KOSUGE, «Overflowing Local Bodies in Global Age——(Re)presentations of Japanese Bodies in Different Theatrical Forms Inside and Outside Japan During the Period of (Post-)Globalization»,『西洋比較演劇研究』vol.17, no.1, 2018, pp. 35-53.
  • 「動き/身体の哲学——大野一雄の舞踏における技法の革新性」『舞踊學』舞踊学会、第38号、2016年、pp. 33-42。
  • “Transmission of Gestures in Dance: the Spectrum of Corporeality of Kazuo Ohno in « Ô sensei » by Catherine Diverrès”, Performance Studies international Fluid States 2015 Tohoku, Japan, Selected conference proceeding, 慶應義塾大学アート・センター, 2016, pp.151-159.
  • « Kazuo Ohno’s Dance and his Methodology: From Analyzing his Butoh-fu », Congress on Research in Dance Conference Proceeding Volume/2015, Fall 2015, pp.117-124.
  • 「『せめて鋳型に鉄を流し込むようにその踊りの形の中に自分を流し込むことによって』——川口隆夫『大野一雄について』評」『シアターアーツ』58号、2014年5月、pp. 76-87。
  • 「お膳の上で——大野一雄における胎児と母の表象に関する一考察」『表象文化論研究』東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース、9号、2013年、pp. 2-21。
  • 「大野一雄の舞踏形成期における映画『O氏三部作』分析——身体、イメージを読み解く」『早稲田大学演劇博物館グローバルCOE紀要・演劇映像学2011』早稲田大学演劇博物館グローバルCOEプログラム「演劇・映像の国際的教育研究拠点」、第1集、2012年、pp. 269-288。


研究ノート・劇評等
  • 「グルーヴが生み出すカラダ——セシリア・ベンゴレア&フランソワ・シェニョー『DUB LOVE』」『シアターアーツ』63号、2019年、pp. 129-135。
  • 「シンポジウム報告 街頭で、劇場で、舞踊の60年代──アクション/リアクション(日本とフランスの比較を通じて)」表象文化論学会ニューズレター『REPRE』36号、2019年6月。
  • 「新たな環世界へアクセスする——関かおりPUNCTUMN」『ダンスワーク』80、2017年、pp.70–75。
  • 「献身的な戦略——川口隆夫試論」『ダンスワーク』79、2017年、pp.14-23。
  • 「脱フォルムの試み──大野一雄『睡蓮』創作ノートの読解より」表象文化論学会ニューズレター『REPRE』29号、2017年3月。
  • 「舞踏の『ことば』の受容——フランスにおける大野一雄への舞踊批評調査」『レゾナンス』、東京大学教養学部フランス語・イタリア語部会、第 9 号、2015 年 12 月、pp. 98-99。
  • 「われわれは死を受け入れ/上演することが可能であるのか——『3Abschied(3つの別れ)』」『シアターアーツ』46号、2011年、pp. 138-140。

お使いのブラウザ「Internet Explorer」は閲覧推奨環境ではありません。
ウェブサイトが正しく表示されない、動作しない等の現象が起こる場合がありますのであらかじめご了承ください。
ChromeまたはEdgeブラウザのご利用をおすすめいたします。