2024/12/11 (WED)
現代心理学部の草野 勉 教育研究コーディネーターらの錯視作品が「第16回錯視・錯聴コンテスト」に入賞
OBJECTIVE.
2024年11月29日(金)~12月1日(日)愛媛県松山市で開催された日本基礎心理学会第43回大会内の「第16回錯視・錯聴コンテスト」に、現代心理学部・草野 勉 教育研究コーディネーター(以下、草野教研CD)、同・白井 述 教授の作品「ガボール列たわみ錯視」が入賞し、表彰状の授与が行われました。
当コンテストは、錯視・錯聴コンテスト審査委員会の主催により日本基礎心理学会大会内のイベントとして毎年開催され、応募作品のうち10件が入賞作品として表彰されるとともに、当コンテストの審査委員長の北岡明佳先生(立命館大学)のホームページ内で公開されます。草野教研CDは、2013年、14年、16年、20年に続き5度目の入賞となります。
当コンテストは、錯視・錯聴コンテスト審査委員会の主催により日本基礎心理学会大会内のイベントとして毎年開催され、応募作品のうち10件が入賞作品として表彰されるとともに、当コンテストの審査委員長の北岡明佳先生(立命館大学)のホームページ内で公開されます。草野教研CDは、2013年、14年、16年、20年に続き5度目の入賞となります。
今回入賞した作品「ガボール列たわみ錯視」は、人間の視覚による対象のレイアウトの知覚が、物理的なレイアウトと大きく食いちがう状況を作り出したものです。具体的には、ガボールパッチとよばれるしま模様のある図形を水平に並べて構成した列を上下に配置し、それらを水平に保ったまま上下に移動させます。すると、この移動を観察する人には、ガボールパッチの列が、物理的には横一直線のままであるにもかかわらず大きく上下にたわんで見える、という錯覚が生じます(ぜひ上記ウェブサイトで体験してください)。この作品のポイントは、ガボールパッチ内の縞模様の傾きが、配列全体のレイアウトに影響することを示した点で、視覚による運動および位置の処理の相互作用の新たな側面の解明につながることが期待されます。
第16回錯視・錯聴コンテスト表彰式にて,草野教育研究コーディネーターによるスピーチの様子。
作品の主発表者である草野教研CDのコメント
「私の専門である感覚・知覚研究は、人間がどのように外界や自己を認識しているのかを研究する領域です。私たち自身の、見たり、聞いたり、感じたりといった経験に焦点をあてて、どのような錯視・錯覚が日常に潜んでいるのか、様々なデモンストレーションを試しながら、その体験をベースに議論を深めていくアプローチが可能である点で、とても面白い研究領域であると感じています。今回の作品も、白井先生と議論をしながら『どうすれば錯視が強く起きるか』を探索して作り上げたものです。そのようにして作った錯視作品が、第16回錯視・錯聴コンテストにおいて入賞の評価を得ることができ、素直に嬉しく感じております。こうした成果をあげることができましたのも、日頃お世話になっている学内の皆様からのご支援があってのことです。この場を借りて改めて感謝申し上げます。」
「私の専門である感覚・知覚研究は、人間がどのように外界や自己を認識しているのかを研究する領域です。私たち自身の、見たり、聞いたり、感じたりといった経験に焦点をあてて、どのような錯視・錯覚が日常に潜んでいるのか、様々なデモンストレーションを試しながら、その体験をベースに議論を深めていくアプローチが可能である点で、とても面白い研究領域であると感じています。今回の作品も、白井先生と議論をしながら『どうすれば錯視が強く起きるか』を探索して作り上げたものです。そのようにして作った錯視作品が、第16回錯視・錯聴コンテストにおいて入賞の評価を得ることができ、素直に嬉しく感じております。こうした成果をあげることができましたのも、日頃お世話になっている学内の皆様からのご支援があってのことです。この場を借りて改めて感謝申し上げます。」