2025/12/12 (FRI)
現代心理学部の草野 勉 教育研究コーディネーターらの錯視作品が「第17回錯視・錯聴コンテスト」に入賞
OBJECTIVE.
2025年11月28日(金)~11月30日(日)新潟県新潟市で開催された日本基礎心理学会第44回大会内の「第17回錯視・錯聴コンテスト」に,現代心理学部・草野 勉 教育研究コーディネーター(以下,草野教研CD),同・白井 述 教授,氏家 悠太 准教授の作品「みせかけブラックホール」が入賞し,表彰状の授与が行われました。
当コンテストは,錯視・錯聴コンテスト審査委員会の主催により日本基礎心理学会大会内のイベントとして毎年開催され,応募作品のうち10件が入賞作品として表彰されるとともに,当コンテストの審査委員長の北岡明佳先生(立命館大学)のホームページ内で公開されます。草野教研CDは,2013年,14年,16年,20年,24年に続き,2年連続6度目の入賞となります。
当コンテストは,錯視・錯聴コンテスト審査委員会の主催により日本基礎心理学会大会内のイベントとして毎年開催され,応募作品のうち10件が入賞作品として表彰されるとともに,当コンテストの審査委員長の北岡明佳先生(立命館大学)のホームページ内で公開されます。草野教研CDは,2013年,14年,16年,20年,24年に続き,2年連続6度目の入賞となります。
今回入賞した作品「みせかけブラックホール」は,人間の視覚による対象の運動の知覚が,物理的な軌道と大きく食いちがう状況を作り出したものです。具体的には,物理的には円軌道を描いて回転する点の背景に,うずまき状のしま模様を表示すると,うずまきの向きに応じて,点の軌道が回転の中心に向かって吸い寄せられるように見えたり,中心から放出されるように見えたりする,という錯覚が生じます(ぜひ上記ウェブサイトで体験してください)。この作品のポイントは,視覚による対象の運動知覚が,背景の情報によって大きく影響を受ける状況を新たにデザインした点で,視覚による運動情報処理の空間的文脈効果の新たな側面の解明につながることが期待されます。
作品の主発表者である草野教研CDのコメント
第17回錯視・錯聴コンテスト表彰式にて,草野教研CDによるスピーチの様子。
「氏家先生・白井先生との議論を通じて,とても興味深い錯視動画を共同で制作・発表することができ,昨年度に続きコンテスト入賞という結果を残すことができました。なお,制作に先立ち,オープンキャンパス学科プログラムの一部として昨年度入賞作品を展示していただきましたが,その際に来場者の方々からいただいたご感想からも多くの『気づき』を得て,今年度受賞作品に活かすことができました。錯覚の研究には,『見る』『聴く』などの体験を対話によって共有する過程が不可欠ですので,今年度入賞作品はまさにそれらのご感想の賜物と考えています。オープンキャンパスでご感想をくださった来場者の方々,そして多くの来場者の方々に作品をご覧いただく機会を作っていただきました学科の先生方,日頃の教育研究活動を支えてくださっている学内の皆様に,この場を借りて改めて感謝申し上げます。」