学部長メッセージ現代心理学部

現代心理学部 学部長
大石 幸二

現代心理学部は、2006年に開設された、立教大学の中では新しい学部です。まもなく20周年を迎えようとするこの学部からすでに多くの学生が巣立ち、社会の各層・各分野で活躍し、それぞれの人生を力強く歩んでいます。

本学部は、心理学科と映像身体学科の2学科から構成されています。この2つの学科に共通するのは、こころとからだについて私たちの認識を問うている点です。心理学科はこころとからだのメカニズムを解き明かすことを主眼とし、映像身体学科はこころとからだをめぐる思考と表現の探究を主眼として教育研究を進めています。そして、この2つの学科は相互に「智」を補完し合いながら、21世紀に相応しい人間学の創出をめざしています。

2024年、心理学科は創立75周年を迎えます。日本の心理学科のなかでも有数の歴史と伝統を誇る学科です。知覚・社会・産業組織・臨床を基盤として成立した心理学科は、認知、発達、学習、健康、家族と広範な領域をカバーする教員を擁する組織へと発展しています。2018年度からは、国家資格「公認心理師」関連科目も展開しています。

いっぽう、映像身体学科は本学部の開設と同時にできたまったく新しい学科です。2026年に創立20周年の節目を迎えるこの学科は、わが国では他に例のない先駆けとなる学科です。この学科では、既存の多様な表現分野(映画、演劇、写真、舞踊、テレビ、身体技法など)についての分析と総合を学びつつ、それを通してまさに批判と創造の諸条件を探究することが何よりも求められます。これは、実践系、制作系、理論系の違いを超えた、映像身体学科で学ぶ者にとっての共通の課題です。

異分野の融合による新たな智の創造が叫ばれ、価値に係る深い理解と実践が求められる現代にあって、現代心理学部の存在感は益々高まるに違いありません。立教大学は、2028年に向けて新たな学士課程統合カリキュラム(RIKKYO Learning Style第2ステージ)を準備しています。学生一人ひとりが今後の人生において学び続け、智を創造することができる力を身につけることができるよう、教職員一同、全身全霊を挙げて教育研究、実践と実作、研究知見の社会実装と社会貢献に努めていきます。そして、皆さんとともに輝かしい未来を切り拓きたいと念願しています。

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