映画研究からメディア研究へ
小津安二郎は溝口健二や黒澤明とともに、日本映画の三大巨匠に数えられる監督です。映画研究の醍醐味は、芸術にまで高められた小津映画の秘密を探ることにあると言えるでしょう。同時に小津が映画を撮りはじめたころから、100 年ほど経ちました。100年前、映画は新しい感覚を伝えるメディアの中心にありました。歴史研究としての映画研究から見えてくるのは、テレビ、ミュージックヴィデオ、アニメなど現在のメディアはわたしたちの文化や生活にいかなる可能性を示しているかという問いなのです。
※「2024現代心理学部案内」巻頭企画
詳細を見る